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史上初の10年連続受賞も複雑なMF遠藤「受賞はないと思っていました」

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 自身にとっても、驚きの受賞だった。今シーズン、J1を17位で終え、来季のJ2降格が決まったガンバ大阪からMF遠藤保仁は、10年連続のベストイレブン入りを果たした。しかし、受賞が発表されると驚きの表情を浮かべ「(自分の受賞は)ないと思っていたので…」と複雑な表情を見せた。

 チームはリーグ最多の67ゴールを挙げながらも、最下位の札幌に次ぐ65失点を喫してしまった。得失点差ではプラスになっており、遠藤自身もまだ降格したという現実を受け入れられないようだ。「最多得点を挙げての降格は20年の歴史でも、初めてでしょうね…。本当に望んでいない結果が出てしまったけれど、責任は自分たちにある。J2に降格したということは、これから実感すると思います」と語った。

 現役日本代表でもある遠藤だが、来季はJ2でプレーすることになりそうだ。「基本的に契約が残っていますし、今のところオファーも代理人に入っていません。一番、長い間在籍していますし、愛着もある。だから、ガンバに残ることを一番に考えています」と、あらためて残留が基本線であることを強調した。

 チームは15日に天皇杯4回戦の町田戦を迎える。「毎年、多忙な方が自分自身はうれしいので、大歓迎です」と話す遠藤は、天皇杯を制覇して、6シーズン連続のAFCチャンピオンズリーグ出場を目指す。

(取材・文 河合拓)

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