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鹿島に新加入のDF植田「ワニのように相手を仕留めたい」

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 鹿島アントラーズは29日に新人会見を行い、大津高から加入したDF植田直通とFW豊川雄太が出席した。初めて深紅のユニフォームを身にまとった植田は「やっとアントラーズの一員になれた気がします。でも、これからが本当の勝負。(鹿島の)一員になったことで満足せず、毎日の練習から頑張っていきたい」と、意気込みを語った。

 Jリーグの10を超えるクラブが獲得を目指したDFは、鹿島を選んだ理由についてDF岩政大樹の存在を挙げた。「2回、アントラーズの練習に参加させてもらって、2回目の練習の後に(岩政)大樹さんといろいろ話しました。そのときに『(岩政の)プレーを盗めれば、よりパーフェクトなDFに近づける』と言われて、自分もそう感じたので入団を決めました」と明かす。

 もちろん現役日本代表とのポジション争いを制すことができれば、日本代表入りも近づいてくる。「ここは選手層が厚く、レギュラーになることも難しい。その環境の中で切磋琢磨し、プレーを盗んで、越えて行ければ代表にも近づくと思います。リオ五輪にも出たいですし、ブラジルW杯も狙っていきたいです」と、世界の舞台を見据えた。

 開幕スタメン出場を狙う186センチの大型CBは「もっともっとビルドアップを意識して、一つひとつのパスの精度を上げていきたいです」と、自身の課題を挙げた。その一方で、守備の能力には絶大な自信を持っている。『自分を動物に例えると?』という変化球の質問をぶつけられると「ワニです」と答え、その理由を「ワニは水の中に引きずり込み、勝利に持っていくことを得意としている。自分も得意とする空中戦や地上戦での1対1という得意なところに持ち込み、相手を仕留めたい」と説明した。

 鹿島という町についても「大津とそっくりで過ごしやすいです。都会は人酔いしてしまうので好きじゃない。過ごしやすいし、やりやすい」と喜ぶ。将来を嘱望されるDFは、厳しい競争、そしてサッカーに専念できる環境の整った名門で牙を磨き、タイトルを目指す。
(取材・文 河合拓)

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