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広島GK西川がまさかの後逸…「ボールが伸びてきた」

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[3.2 J1第1節 広島1-2浦和 Eスタ]

 王者がホームで黒星発進となった。サンフレッチェ広島は2月27日のACLブニョドコル戦(0-2)に続く公式戦連敗。まさかのホーム連敗にFW佐藤寿人は「悔しい結果。ホームではしっかり勝たないといけないし、最低限、勝ち点を取らないといけない」と唇をかんだ。

 まさかの2失点目が痛恨だった。0-1で迎えた後半6分、MF原口元気のシュートをキャッチしようとしたGK西川周作がまさかの後逸。原口が放った渾身のグラウンダーのシュートは、雨で濡れたスリッピーなピッチに乗って日本代表GKのミスを誘った。

「正面に入り遅れて、手先だけで行ってしまった。スリッピーなグラウンドだったし、正面に入らないといけない。ボールが伸びてきた感じだった」。そう言ってうなだれる西川は「正面に入れば、ああいうことは起きない。今日のミスは自分で受け止めて、次にスリッピーな状況でも同じミスをしないように集中力を高めていきたい」と、必死に前を向いた。

 チームは後半10分にMF森崎浩司の直接FKで1点を返し、その後は猛攻に出た。しかし、最後の精度を欠き、同点ゴールは奪えず。後半ロスタイムには絶体絶命のピンチを招いたが、FW阪野豊史、MF鈴木啓太のシュートは西川が気迫の連続セーブ。3点目は許さなかった。「3点目は絶対にあげてはいけないと思っていた。あれを止める、止めないで、次の意識が変わる。死に物狂いでがんばった」。最後に見せた守護神の意地を次節以降につなげたい。

(取材・文 西山紘平)

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