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7季ぶりJ2を戦う神戸、新エース小川のゴールで開幕戦白星

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[3.3 J2第1節 徳島0-1神戸 鳴門大塚]

 2013シーズンのJ2リーグ戦が3日、各地で開幕した。06年以来、7季ぶりのJ2を戦うヴィッセル神戸は敵地で徳島ヴォルティスと対戦。後半5分にMF小川慶治朗の挙げたゴールを守り抜いた神戸が1-0で勝利し、白星発進を決めた。

 FW大久保嘉人(→川崎F)やDF伊野波雅彦(→磐田)ら日本代表級の主力が相次いでチームを離れた今季の神戸。しかし大きく世代交代を図るという意味では、開幕ゲームは楽しみな面子がスタメンに名を連ねた。4-4-2で臨む神戸はCBに期待のルーキーDF岩波拓也を先発で起用。攻撃陣でも川崎Fからレンタル加入したMF杉浦恭平や小川慶治朗、FWでは昨季愛媛でブレークしたFW有田光希ら、10代から20代前半のプレーヤーの多くスタメンに並んだ。
 昨季11位と不本意なシーズンに終わった徳島も今季は上位進出を目論む。立命館大から加入したルーキーMF藤原広太朗や甲府から獲得したFW高崎寛之、広島からレンタル加入したMF大崎淳矢ら新戦力が開幕スタメンの座を射止めた。

 序盤からペースを握ったのは神戸だった。細かいパスを繋ぎながら徳島ゴールに迫る。だが15分の左サイドを抜け出して放ったエステバンのシュートや20分のFW都倉賢のミドルシュートなど、枠をとらえることは出来ない。

 だが後半に入るといきなり試合が動く。5分、都倉と交代で後半開始から出場していたFW田代有三がハーフウェーラインからスルーパス。追い越してボールに追いついた小川がGKとの1対1を冷静に制して、先制ゴールを突き刺した。今季からエースナンバーの背番号13を背負う若きホープが開幕ゲームで結果を残した。

 攻勢を緩めない神戸は後半8分から有田に代えて、2季ぶりの復帰を果たしたFWポポを投入。同25分には遠めの位置からFKを直接狙うなど、“らしさ”を発揮した。

 なかなかチャンスを作りだすことの出来かった徳島だが、終盤は猛攻を仕掛ける。後半30分には高崎に代えてFWドウグラスを投入。同35分にドウグラスが決定的なヘディングシュートを放ったが、GK山本海人に防がれる。同42分にはPA内に侵入したFW津田知宏が混戦の中で倒されたかに見えたが、笛は鳴らなかった。

 開幕ゴールを決めた小川は試合後のインタビューで、「どうしても勝ち点3がほしかった。みんなの気持ちが一つになった。僕のまわりで誕生日を迎える人が多かったので、ゴールを決めることが出来てうれしい」と笑顔を見せていた。

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