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10人の新潟に苦しむも、広島が競り勝ち今季リーグ戦初白星

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[3.9 J1第2節 新潟1-2広島 東北電ス]

 J1第2節が9日、各地で行われた。開幕戦を落とした昨季王者サンフレッチェ広島は敵地でアルビレックス新潟を2-1で下し、今季リーグ戦初勝利を手にした。

 ともに開幕戦を落としたチーム同士の一戦、仕切り直しの一戦はお互い開幕戦と同じ布陣で臨んだ。

 立ち上がりは新潟の方が良かった。前半20分には高い位置でボールを奪うと、FWブルーノ・ロペスのラストパスを受けたMF田中亜土夢がシュート。GK西川周作の好セーブに阻まれたが、積極的にゴールを目指した。だが21分だった。新潟は右SBの藤田征也がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。FW田中達也を下げてDF菊地直哉を投入し、守備の安定化を図ったが残り時間、王者広島相手に10人での戦いを強いられることになった。

 その後は1人多い広島が、ボールポゼッションで上回る。だが決定力を欠き、なかなか得点を挙げることは出来ない。スコアレスで折り返した後半早々にMF清水航平がPA内で菊地に倒されたかに見えたが、シミュレーションを取られる。直後にも右サイドをDF塩谷司が突破し、波状攻撃を見せたが、押し込めなかった。さらに同14分、左サイドから山岸智のクロスをFW佐藤寿人がそらしてファーサイドのFW石原直樹がヘディングシュートを放つが、枠上に外れてしまった。

 だが終盤は試合が激しく動く。後半30分、左サイドでCKを獲得した広島は、MF森崎浩司のキックをDF千葉和彦が頭で落とすと、ゴール前で石原が倒れ込みながら、オーバーヘッドで押し込み、待望の先制点を手にした。しかし1人少ない新潟も意地を見せる。同36分、左サイドからのCKを獲得すると、DF金根煥が打点の高いヘッドを突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 だが王者広島の強さはここにある。後半39分、森崎浩のFKを石原が頭でそらすと、ファーサイドの千葉が押し込み、たちまち勝ち越しに成功。10人の新潟に苦しんだ広島だったが、敵地で今季初白星を手にした。

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