ダヴィ&大迫で3発!鹿島が今季初勝利!
[3.9 J1第2節 鹿島3-2仙台 カシマ]
J1は9日、第2節を行い、カシマスタジアムの鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台戦はFWダヴィの2発とFW大迫勇也の2試合連続ゴールによって鹿島が3-2で勝利。今季初白星を挙げた。
11年3月11日に発生した東日本大震災から間もなく2年。試合前には犠牲者への哀悼の意として黙祷が行われた。震災発生後1年を控えて行われた昨年3月10日のJ1第1節に続き、「忘れてはならない」一日を前に被災地を代表して戦う両クラブが激突した。
鹿島は1-1で引き分けた鳥栖との開幕戦と同じ先発イレブン。GKが曽ヶ端準で4バックは右から西大伍、岩政大樹、青木剛、中田浩二。中盤は柴崎岳と小笠原満男のダブルボランチでその2列目は右が野沢拓也で、左がジュニーニョ。2トップは大迫とダヴィがコンビを組んだ。
対して甲府との第1節を1-1で引き分けたアウェー・仙台はDF角田誠が左足関節捻挫、MF富田晋伍が右第5趾末節骨不全骨折と立て続けに負傷。昨年の主力ダブルボランチを失って鹿島戦を迎えたチームは4-3-3システムでGKが林卓人、4バックは右から菅井直樹、渡辺広大、石川直樹、田村直也の並び。中盤は松下年宏と鎌田次郎、梁勇基の構成。そして3トップにはMF太田吉彰、ウイルソン、赤嶺真吾が配置された。
試合は序盤から互いにチャンスをつくり合う展開となった。4分、PA内左中間で自らのシュートのこぼれ球を拾った大迫が右後方のジュニーニョへ丁寧なラストパス。これをジュニーニョが左足で強烈な一撃を見舞うと、仙台は6分にカウンターからひとりで持ち込んだ太田が左足シュートを放つ。
鹿島は野沢、柴崎がボールを落ち着かせ、仙台は梁が鹿島の守備網をかいくぐりながらゲームメークしていく。その中で鹿島は11分に柴崎の強烈ミドルがゴールを捉え、15分には柴崎の正確なフィードから大迫がスルーパス。走りこんだダヴィが左足を振りぬいた。一方の仙台も22分にウイルソンがペナルティーアークやや外側でFKを獲得すると、梁の右足から放たれた一撃はGKの手を弾いてゴール右ポストを叩く。さらに27分には鎌田のくさびのパスを赤嶺が落とし、梁の強烈な右足シュートがゴールを襲った。
白熱の展開となった一戦で先にスコアを動かしたのは鹿島だった。前半30分、左サイドでボールを持ったジュニーニョが対面のDFを振りきって中央へ切れこむと、クロスバー直撃の右足シュート。跳ね返りを右サイドから狙った野沢のシュートは仙台DFがコースを変えるが、ゴールエリアへ飛んだボールをダヴィが頭で押し込み、ダヴィの移籍後初ゴールによって鹿島がリードを奪った。
後半開始から菅井に代えてDF蜂須賀孝治を投入した仙台は開始わずか30秒、ウイルソンの右クロスのこぼれ球を拾った太田が右中間から強引にPAへ切れ込み、右足シュートをゴール左隅へねじ込む。1-1に追いつかれた鹿島だが、直後の2分に西の右アーリークロスをコントロールした大迫が鋭いターンから左足でゴール右隅を射抜いて再び勝ち越し。さらに3分にも野沢の右サイドからのラストパスにニアサイドへ飛び込んだダヴィがこの日2点目のゴールを決めて3-1と突き放す。
仙台は19分にヘベルチを投入。すると仙台は22分、カウンターから最後はウイルソンが左足シュートをゴール左隅へねじ込んで1点差へ迫る。そして24分には梁の右クロスに赤嶺が飛び込み、その後もカウンターからウィルソンが決定的な右足シュートへ持ち込むなど同点を目指してパワーをかけてくる。
鹿島は29分、前線にMF中村充孝を投入したのをはじめ、DF昌子源、MF遠藤康を相次いでピッチへ送り出す。一方の仙台も36分にFW武藤雄樹を投入。交代枠を使いきって反撃の色を強めたが、後半45分に右クロスから赤嶺が放ったヘディングシュートがゴール左へ外れるなど同点ゴールを奪うことはできず。2トップの3発によって鹿島が今季初白星を飾った。
(取材・文 吉田太郎)
J1は9日、第2節を行い、カシマスタジアムの鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台戦はFWダヴィの2発とFW大迫勇也の2試合連続ゴールによって鹿島が3-2で勝利。今季初白星を挙げた。
11年3月11日に発生した東日本大震災から間もなく2年。試合前には犠牲者への哀悼の意として黙祷が行われた。震災発生後1年を控えて行われた昨年3月10日のJ1第1節に続き、「忘れてはならない」一日を前に被災地を代表して戦う両クラブが激突した。
鹿島は1-1で引き分けた鳥栖との開幕戦と同じ先発イレブン。GKが曽ヶ端準で4バックは右から西大伍、岩政大樹、青木剛、中田浩二。中盤は柴崎岳と小笠原満男のダブルボランチでその2列目は右が野沢拓也で、左がジュニーニョ。2トップは大迫とダヴィがコンビを組んだ。
対して甲府との第1節を1-1で引き分けたアウェー・仙台はDF角田誠が左足関節捻挫、MF富田晋伍が右第5趾末節骨不全骨折と立て続けに負傷。昨年の主力ダブルボランチを失って鹿島戦を迎えたチームは4-3-3システムでGKが林卓人、4バックは右から菅井直樹、渡辺広大、石川直樹、田村直也の並び。中盤は松下年宏と鎌田次郎、梁勇基の構成。そして3トップにはMF太田吉彰、ウイルソン、赤嶺真吾が配置された。
試合は序盤から互いにチャンスをつくり合う展開となった。4分、PA内左中間で自らのシュートのこぼれ球を拾った大迫が右後方のジュニーニョへ丁寧なラストパス。これをジュニーニョが左足で強烈な一撃を見舞うと、仙台は6分にカウンターからひとりで持ち込んだ太田が左足シュートを放つ。
鹿島は野沢、柴崎がボールを落ち着かせ、仙台は梁が鹿島の守備網をかいくぐりながらゲームメークしていく。その中で鹿島は11分に柴崎の強烈ミドルがゴールを捉え、15分には柴崎の正確なフィードから大迫がスルーパス。走りこんだダヴィが左足を振りぬいた。一方の仙台も22分にウイルソンがペナルティーアークやや外側でFKを獲得すると、梁の右足から放たれた一撃はGKの手を弾いてゴール右ポストを叩く。さらに27分には鎌田のくさびのパスを赤嶺が落とし、梁の強烈な右足シュートがゴールを襲った。
白熱の展開となった一戦で先にスコアを動かしたのは鹿島だった。前半30分、左サイドでボールを持ったジュニーニョが対面のDFを振りきって中央へ切れこむと、クロスバー直撃の右足シュート。跳ね返りを右サイドから狙った野沢のシュートは仙台DFがコースを変えるが、ゴールエリアへ飛んだボールをダヴィが頭で押し込み、ダヴィの移籍後初ゴールによって鹿島がリードを奪った。
後半開始から菅井に代えてDF蜂須賀孝治を投入した仙台は開始わずか30秒、ウイルソンの右クロスのこぼれ球を拾った太田が右中間から強引にPAへ切れ込み、右足シュートをゴール左隅へねじ込む。1-1に追いつかれた鹿島だが、直後の2分に西の右アーリークロスをコントロールした大迫が鋭いターンから左足でゴール右隅を射抜いて再び勝ち越し。さらに3分にも野沢の右サイドからのラストパスにニアサイドへ飛び込んだダヴィがこの日2点目のゴールを決めて3-1と突き放す。
仙台は19分にヘベルチを投入。すると仙台は22分、カウンターから最後はウイルソンが左足シュートをゴール左隅へねじ込んで1点差へ迫る。そして24分には梁の右クロスに赤嶺が飛び込み、その後もカウンターからウィルソンが決定的な右足シュートへ持ち込むなど同点を目指してパワーをかけてくる。
鹿島は29分、前線にMF中村充孝を投入したのをはじめ、DF昌子源、MF遠藤康を相次いでピッチへ送り出す。一方の仙台も36分にFW武藤雄樹を投入。交代枠を使いきって反撃の色を強めたが、後半45分に右クロスから赤嶺が放ったヘディングシュートがゴール左へ外れるなど同点ゴールを奪うことはできず。2トップの3発によって鹿島が今季初白星を飾った。
(取材・文 吉田太郎)