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終了2分前に熊本DF高橋が同点弾、東京Vはまたも初勝利逃す

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[3.24 J2第5節 東京V1-1熊本 味スタ]

 J2第5節、20位の東京ヴェルディ対18位・ロアッソ熊本戦は、今季初勝利を狙う東京Vが後半21分にFW飯尾一慶のゴールで先制したが、熊本は後半43分に交代出場のDF高橋祐太郎が同点ゴールを決めて1-1で引き分けた。

 開幕からの4試合で3分1敗。未勝利のホーム・東京Vは、前節・北九州戦で移籍後初ゴールを挙げた元日本代表FW高原直泰や今季初先発となるMF小池純輝が先発としてピッチに立った。一方、連敗スタートとなりながらも第3節の松本戦をFW齊藤和樹の2発で制した熊本は、前節のG大阪戦も0-2から引き分けに持ち込むなど状態は上向き。FW北嶋秀朗を3試合ぶりに先発復帰させてアウェー戦に臨んだ。

 試合開始直後に左サイドから小池の放った右足シュートがゴールを捉えたものの、動きの少ない前半だった。前線へのサポートが少なく、裏へ抜け出す動きもわずかでともに決定機をつくることができない。その中で熊本は29分にMF原田拓の左CKをMF黒木晃平が左足で合わせ、35分には北嶋とのワンツーから黒木の出したクロスに齊藤が飛び込むが、合わせることはできず。一方、小池のスピードやFW常盤聡の個人技を活かして攻める東京Vも20分に左サイドから仕掛けた小池のクロスのこぼれ球をMF西紀寛が右足で叩いたが、DFにブロックされて得点することができない。

 0-0で前半終了。均衡した展開を自らへ傾けるため、東京Vベンチが積極的に動く。後半開始から高原に代えてMF中後雅喜を投入。14分にはDF金鐘必に代えて、東京Vユースの前主将でJデビュー戦となる新人MF吉野恭平をピッチへ送り出した。19分に左サイドから縦に仕掛けた小池の左足シュートがゴールを捉え、熊本も直後にカウンターからMF仲間隼斗の出したスルーパスで抜け出した齊藤が決定的な右足シュートを放つなど、徐々に試合のテンポが上がっていく。

 迎えた21分、ホームチームに歓喜の瞬間が訪れる。東京Vは自陣でプレッシャーを受けながらもボールをつなぐと、右サイドからGKを経由して逆サイドへ展開。対応の遅れた熊本に対し、タッチライン際でボールを持った西がギャップを突くスルーパス。これを左中間で受けた飯尾がカットインから右足を振りぬくと、強烈な一撃はGKの手を弾いてゴールへ突き刺さった。
 
 だが、東京Vは初勝利を挙げることができなかった。リードを奪われた熊本は失点直後からMF五領淳樹とMF養父雄仁を立て続けに投入。31分には縦パスを受けた仲間がDFをかわして右足シュートを放つなど、DF間や背後のスペースを狙ったパスからチャンスをつくっていく。41分にはDF藏川洋平の右アーリークロスから交代で前線に入った高橋が決定的なヘディングシュート。これは枠を捉えることができなかったが、43分だ。再び藏川の右アーリークロスを高橋が今度はダイビングヘッドでゴールへ突き刺して同点に追いついた。後半38分から交代出場していたDF登録の高橋は今季初ゴール。チームに貴重な勝ち点1をもたらした。

 一方、東京Vは後半45分に今季初出場となるFW巻誠一郎をピッチへ送り出したが、再びリードを奪うことはできず。4試合連続のドローで今季初勝利は次節以降へ持ち越しとなった。

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