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興梠の移籍後初ゴールもあり、浦和が湘南に快勝! 3連勝を飾る

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[4.14 J1第6節 浦和2-0湘南 埼玉]

 J1は14日に第6節を行い、4勝1分で無敗2位の浦和レッズは、3分2敗と未勝利で16位の湘南ベルマーレと対戦した。前半31分にFW興梠慎三の移籍後初ゴールで先制した浦和は、後半にもMF柏木陽介がCKを直接ゴールに決めて点差を広げた。その後は両チームにチャンスがあったが、得点は決まらず。浦和が2-0で勝利を収め、今季初の3連勝を飾っている。

 浦和は9日に行われたAFCチャンピオンズリーグの全北現代戦(2-2)と同じスターティングメンバーで、この試合に臨んでいる。一方の湘南は、10日のナビスコ杯・磐田戦(0-1)からはスタメン9人を入れ替えた。
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 湘南は立ち上がり、浦和にやりたいサッカーをやらせない。ゴールキックの場面になると、3トップが高い位置を取ってGK加藤順大からのパスを受けようとするDF那須大亮、MF鈴木啓太、MF阿部勇樹にプレッシャーを掛けてショートパスを蹴らせない。それでも時間の経過とともに浦和は、湘南の圧力に合わせたスピーディーなボール回しを見せて、ボールを保持し始める。

 前半19分には鈴木の縦パスをFW興梠慎三がヒールで流して、柏木が左足でボレーシュート。1タッチプレーでフィニッシュまで持って行ったが、惜しくもゴール右に逸れて行った。同23分にも浦和はDF森脇良太からの縦パスを前線で興梠が受け、タメをつくって攻め上がってきた森脇にパス。森脇がダイレクトで縦に入れたボールを柏木が反転してシュートしたが、これは左に外れて行った。同28分には右サイドから原口がクロスを上げ、ゴール前に興梠が飛び込んだが、届かなかった。それでも前半31分、ボールを回す浦和は柏木が左足でゴール前にクロスを入れる。これに興梠が反応し、右足のつま先でゴールへ流し込み、浦和が先制点を挙げた。

 攻撃に時間がかかり、相手に帰陣されてしまうと湘南は攻め手が見えなくなる。前半ロスタイムには、MF高山薫が苦し紛れに遠目からシュートを打ったが、ボールはGK加藤の正面に飛んだ。直後に浦和もPA内でボールをキープした興梠から、原口がうまくDFとの間に体を入れてシュートに持ち込んだが、こちらもシュートはGK阿部の正面を突いた。

 浦和の1点リードで迎えた後半、最初に決定機をつくったのは浦和だった。後半13分、柏木からの浮き球のパスを最終ラインの裏で受けた原口が、右足でループシュートを放つ。しかし、ボールは懸命にスライディングしたDF大野和成にブロックされて、左サイドネットに外れていった。

 後半19分にも浦和は原口が左サイドのスペースでボールを受け、速攻に出る。しかし、興梠、MFマルシオ・リシャルデスはシュートを打たず。ボランチの位置から攻め上がった柏木がボールを受けてループシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。

 さらに23分にも中盤でボールを奪ったマルシオ・リシャルデスが、スイッチする形でボールを原口に渡す。原口はドリブルでPA内まで行きシュートしたが、これも体を張って守る湘南のDFにブロックされた。なかなか追加点を挙げられなかった浦和だが、後半28分、CKを得ると柏木のキックが直接左ゴールネットに入り、2-0とリードを広げた。

 後半31分にも浦和は、阿部のロングキックを左サイドで受けたMF宇賀神友弥がゴール前までボールを運び、興梠にパス。フリーの興梠は左足でシュートを放ったが、これはクロスバーに嫌われる。はね返ったボールに原口が詰めたが、右足のシュートはゴール左へ逸れて行った。

 残り5分を切り、湘南も立て続けにMF小林将太、FWキリノがPA内でシュートを打ったが、最後まで浦和ゴールをこじ開けることはできなかった。このまま2-0で試合は終了し、浦和が開幕からの無敗をキープしている。
(取材・文 河合拓)

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