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清水がバレー弾で浦和撃破、阿部退場の浦和は今季初の連敗

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[4.27 J1第8節 浦和0-1清水 埼玉]

 J1第8節は27日、各地で7試合を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズ清水エスパルスが対戦した。試合は浦和が優勢に進めたが、清水は後半19分にFWバレーがワンチャンスを生かし、先制点。結局、これが決勝点となり、清水が1-0で逃げ切った。

 浦和は25日のACL広州恒大戦(3-2)と同じ先発メンバー。FW原口元気、MF梅崎司が負傷欠場し、MFマルシオ・リシャルデス、MF平川忠亮がリーグ戦では今季初先発となった。
 清水はFW高木俊幸が出場停止明け。MF竹内涼とともに2試合ぶりの先発となり、2列目は右からFW河井陽介、高木俊、竹内と並んだ。
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 浦和は試合開始18秒、マルシオが振り向きざまにミドルシュート。立ち上がり早々にゴールを狙ったが、GK林彰洋がパンチングでコーナーに逃れた。その後は互いになかなかフィニッシュまで持ち込めず、中盤のせめぎ合いが続く。徐々に浦和がボールポゼッションを高めていくが、前半15分のMF阿部勇樹のミドルシュートもGKの正面を突いた。

 浦和に押し込まれる清水はシュートを打てないまま時間が経過したが、ディフェンスでは最後のところで守備陣が体を張って跳ね返す。前半26分には中盤でマルシオのミスからボールをカット。竹内がドリブルで持ち上がり、最後はFWバレーが左45度から右足で狙ったが、チームのファーストシュートはゴール右に外れた。

 清水は1トップのバレーが厳しいマークに遭い、なかなか起点になれない。攻撃の糸口をつかめず、DFカルフィン・ヨン・ア・ピンのロングスローからチャンスをうかがうが、前半39分の場面ではPA内でこぼれ球を狙ったバレーのシュートは空振り。一方、押し気味に進めた浦和も最後のところで崩し切れず、前半は0-0のまま折り返した。

 後半も試合の流れは変わらない。しかし、押し気味に進める浦和だが、シュートは遠目からのミドルが目立ち、ゴール前を固めた清水の粘り強い守備をこじ開けられない。清水は後半18分、高木俊に代えてMF石毛秀樹を投入。すると、その直後の19分だった。清水は自陣から河井が前線にロングフィード。これに反応したバレーがDF森脇良太の前に体を入れ、GKとの1対1から右足で流し込んだ。

 バレーの2試合連続ゴールで劣勢だった清水が先制。浦和は直後の後半20分、MF宇賀神友弥に代えてMF関口訓充を投入した。同25分にはMF鈴木啓太に代わってMF矢島慎也がピッチに入った。同点に追いつくべく、攻勢を強めるが、なかなか決定機をつくれない。すると清水は後半35分、カウンターからバレーがドリブルで右サイドから中に切れ込もうとしたところで、後方から阿部に倒された。このプレーで木村博之主審は阿部にレッドカードを提示。一発退場で浦和は10人となった。

 数的優位となった清水は終盤の浦和の反撃にも体を張って対応。浦和は後半ロスタイム、途中出場のFW阪野豊史のシュートがクロスバーを叩くなど最後まで決定力を欠いた。虎の子の1点を守り抜いた清水はリーグ戦では2試合ぶりの白星。ナビスコ杯を含めれば公式戦2連勝で、これで公式戦6試合連続負けなし(4勝2分)となった。一方の浦和は今季リーグ戦初黒星を喫した前節・大宮戦(0-1)に続いて零封負けを喫し、今季初の連敗となった。

(取材・文 西山紘平)

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