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シュート3本で勝った清水、2戦連発のバレー「チームが一つになっている」

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[4.27 J1第8節 浦和0-1清水 埼玉]

 シュート3本で1点をもぎ取った。清水エスパルスアフシン・ゴトビ監督は「勇気の戦い、チームとして献身性の戦いだった」と力説する。ボール支配率では圧倒的に浦和に支配されたが、コンパクトな守備ブロックで粘り強く耐え、少ないチャンスをものにした。

 チームのファーストシュートは前半26分。中盤で相手のミスからボールを奪い、FWバレーがミドルシュートを狙ったが、ゴール右へ外れた。2本目は後半1分のFW高木俊幸の直接FK。そして後半19分、FW河井陽介のロングフィードに抜け出したバレーのシュートが先制点になった。

 その後はシュートを1本も打てず、浦和は後半35分にMF阿部勇樹が退場となり、数的優位に立ったが、専守防衛で1点を守り切った。「チームにとっては大きな結果。チームが一つになっているし、攻撃も守備もコンパクトなサッカーができている。今日は全員がハードワークした結果」。そう胸を張るバレーはこれで2戦連発の今季3点目となった。

「調子はどんどん上がってきている」と手応えを深めるバレーをチームメイトも信頼している。「バレーの体がキレてきた」とDF平岡康裕が言うように、我慢していれば、エースが決めてくれるという信頼関係がある。「チャンスが来るのは確信していた」とゴトビ監督。今季3勝はいずれも1-0勝利と、最少得点で勝ち点3を積み上げてきた。守備に安定感が戻り、エースも復調。清水の巻き返しが始まった。

(取材・文 西山紘平)

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