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負けない長崎、ロスタイム弾で追いつき11戦不敗

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[5.12 J2第14節 栃木2-2長崎 栃木グ]

 2位V・ファーレン長崎はアウェーで4位栃木SCと対戦し、2-2で引き分けた。2度のリードを許す苦しい展開ながら最後は後半ロスタイムに劇的な同点ゴール。順位は3位に一つ落としたが、これで11試合負けなし(7勝4分)となった。

 J2昇格初年度ながら10戦負けなし(7勝3分)で2位にまで順位を上げてきた長崎と、前節・愛媛戦(0-3)に敗れるまで4連勝を飾り、4位につける栃木。注目の上位対決は勝ち点1を分け合う結果となった。

 栃木は前半8分、FW廣瀬浩二が左サイドの高い位置でボールを奪い、ドリブルで中に切れ込む。ラストパスはDFに当たったが、こぼれ球をMFクリスティアーノが右足ダイレクトで蹴り込み、先制点を奪った。長崎もすぐさま反撃する。前半18分、相手PA内までプレッシャーをかけたMF山田晃平がボールをカット。そのまま自らフィニッシュに持ち込み、右足で同点ゴールを決めた。

 同点に追いつかれた栃木だが、徐々に流れを引き寄せ、果敢に勝ち越しゴールを目指す。すると前半40分、左45度の位置からMF杉本真が左足を一閃。豪快にゴールネットに叩き込み、2-1と再びリードを奪った。

 その後も追加点のチャンスをつくっていた栃木だが、試合を決定づける3点目を決められない。すると徐々に長崎も反撃。栃木を押し込む時間が続き、プレッシャーをかけ続けた。そして迎えた後半ロスタイム、MF金久保彩の右CKからニアサイドに飛び込んだDF高杉亮太が豪快なダイビングヘッド。劇的な同点弾で2-2の引き分けに持ち込んだ。

「後追いになると、かなりしんどいが、よく追いついてくれたと思う」。2度のビハインドを追いつく展開に選手をねぎらった高木琢也監督。就任1年目、クラブとしても初のJ2挑戦で11戦不敗と快進撃を続けるが、「結果については選手ががんばった証しなので、純粋に受け止めたいが、基本的にはまだまだのチーム。今日の試合でもセカンドボールの対応などは勉強になったし、次につなげていきたい」と、試合内容については満足することなく、さらなる向上を誓っていた。

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