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高原がロスタイム劇弾含む2ゴール!!東京Vが首位神戸撃破!!

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[5.12 J2第14節 東京V2-1神戸 国立]

 FW高原直泰が2ゴールを突き刺し、東京ヴェルディを首位撃破に導いた。国立競技場でヴィッセル神戸と対戦した東京Vは、前半18分に高原がPKを突き刺し先制すると、同点で迎えた後半ロスタイムにも高原がこの日2点目を決めて、2-1で勝利。劇的勝利を飾った東京Vが首位神戸に今季2度目の土を付けた。

 国立では今季初めての試合となるホームの東京V。前節の群馬戦では1-0で勝利し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。この日はメンバーを2人変更。MF西紀寛が2試合ぶりに先発に復帰。FW中島翔哉が開幕戦以来のスターティングメンバー入りを果たした。勝ち点12差の首位神戸に挑む。
 対するのは前節、G大阪との「阪神ダービー」を制して首位をキープした神戸。G大阪撃破時と全く同じで布陣でこの日の試合に臨んだ。

 東京Vがワンチャンスをものにした前半となった。前半18分、高原が中央を強引にドリブルで突破。PA内に侵入すると、たまらず足を出したDF岩波拓也に引っかかりPKを獲得。これを高原自らが沈め、東京Vに先制点をもたらした。

 ビハインドを背負った神戸。試合序盤こそゴール前まで持ち込むシーンもあったが、失点後は攻撃が空回り。FW小川慶治朗がスピードあるドリブルで突破を試みるが、単発に終わってしまう。前半はビハインドを背負ったまま折り返すことになった。

 だが後半に入ってすぐ、神戸に同点弾が生まれる。3分、セットプレーのためエリア内に入っていたDF河本裕之が混戦の中でDF福井諒司に倒されPKを獲得。FWポポGKの逆を突くPKを蹴り込んだ。「立ち上がりしっかり入るように」との安達亮監督の指示通り、神戸が試合を振り出しに戻した。

 後半開始と同時に西に代えてMF小池純輝を投入していた東京V。15分にCKから決定機を作り出したが、GK山本海人の好セーブに防がれてしまう。同27分には中島に代えてFW常盤聡をピッチに送り込む。前線をフレッシュにして得点を奪いに行く。

 神戸は後半30分、FWマジーニョに代えてMF高柳一誠を投入。すると直後にビッグチャンス。FKをFW田代有三が頭で折り返すと、ボールは転々としながらゴール方向へ。小川が跨いだこともありGKが見送るとポストを直撃。跳ね返りを河本が押し込むが、枠上に大きく外してしまった。同37分、神戸は田代に代えてFW都倉賢、ポポに代えてFW吉田孝行を投入。交代カードをすべて使い切り勝負に出る。

 終盤は神戸が攻め込む機会を多く作る。だが44分の都倉の強烈ミドルは右ポストを直撃。直後にも高柳が決定的なシュートを蹴り込むが、わずかに右に外れていった。

 しかしドラマはロスタイムに訪れた。東京VはMF森勇介がゴール前に放り込むと、エリア内にフリーでいた高原が胸で受ける。右足で蹴り込むと、山本の手を弾いたが、そのままゴールイン。33歳のベテランの執念が劇的ゴールを呼び込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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