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横浜FCが2トップのアベック弾で富山に競り勝ち、ホーム2連勝!

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[6.22 J2第20節 横浜FC 2-1 富山 ニッパ球]

 J2は22日に第20節を各地で行い、横浜FCカターレ富山と対戦した。前半18分にFW大久保哲哉の今季8点目となるゴールで先制した横浜FCだが、同36分には富山のMF船津徹也にCKから同点ゴールを決められてしまう。それでも後半7分にはFW黒津勝が得点を決めて、横浜FCが再び勝ち越す。この1点を守り抜き、横浜FCがホーム2連勝を飾っている。

 横浜FCは前節の千葉戦(1-1)で出場停止だったDF野上結貴とMF松下裕樹がスタメンに復帰。対する富山はMF大山俊輔と190センチの長身FW三根和起が先発で起用され、元日本代表のFW黒部光昭が今シーズン初めてベンチ入りした。
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 序盤から試合の主導権を握りながら、なかなかシュートを打てなかった横浜FC。それでも前半18分に先制点を挙げる。左サイドからDF中島崇典が前線に入れたボールにFW黒津勝が追い付き、シュートに持ち込む。これはDFにブロックされたが、再びボールを回収した黒津がドリブルで仕掛ける。DFに体を入れられて突破は止められたが、ボールは大久保の前に転がると、大久保がゴール左隅に流し込み横浜FCが1点をリードした。

 富山も前半23分に船津が強烈なミドルシュートを放ったが、ボールはGKシュナイダー潤之介に正面で抑えられている。同25分にも横浜FCはDFペ・スンジンのパスカットからMF寺田紳一、PA内のMF内田智也にボールがつながる。内田のボールコントロールが大きくなり、最後はPA内まで走り込んだペ・スンジンがシュートしたが、ボールはゴール右に外れて行った。その後もピッチを広く使って、本来はコンパクトな富山の守備を広げる横浜FCは、前半32分にも寺田の縦パスをPA内で内田が受けたが、ボールをコントロールしきれない。

 すると前半36分、富山はCKを得ると、フリーになっていた船津が打点の高いヘッドをゴールに決めて、試合を振り出しに戻す。ここから一進一退の攻防が続いたが、スコアは動かずに1-1で前半を折り返した。

 後半から4-3-3に布陣を変更した横浜FC。7分には、CKから追加点を挙げる。左サイドからのCKをニアサイドで富山のMF朝日大輔がヘッド。これがファーサイドに流れたところを黒津がヘッドで合わせて、再びリードした。FPの全10選手がPA内に戻っていた富山にとっては痛恨の失点だった。

 横浜FCの山口素弘監督は、後半15分に大久保を下げて、FW田原豊をピッチに送り出す。その直後の16分、田原からのパスを受けた黒津が得意の左足でシュート。しかし、ボールはGK守田達弥の正面を突いた。同22分には富山も選手交代を行う。大山を下げて、MF木本敬介をピッチに送り出す。さらに同23分にはFW黒部を三根に代えて起用。4バックにして、横浜FCの3トップに対応した。

 富山は後半32分に最後の交代枠で池端に代えて、MF谷田悠介を起用。横浜FCも寺田を下げて、FW三浦知良をピッチに送り出した。後半39分には左サイドの高い位置でボールをキープしてCKを獲得するなど、存在感を示したカズ。同44分には田原とワンツーを交わし、右サイドを突破。ゴール前にクロスを入れたが、ゴール前でDFに阻まれた。3分間のロスタイムで、富山も圧力を掛けた攻撃を見せたが、横浜FCも最後までゴールを守り抜き、勝ち点を23に伸ばしている。

(取材・文 河合拓)

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