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栃木がロスタイムに追いつく、上位対決はドロー…京都は久保ラストゲーム飾れず

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[6.29 J2第21節 栃木2-2京都 栃木グ]

 5位栃木SC対4位京都サンガF.C.の上位対決は2-2のドローに終わった。栃木はこれで3戦連続のドロー。対する京都も連敗は避けたものの、2戦連続勝ちなしに終わった。

 雨が降り続くコンディションで難しい試合となったが、序盤はペースを握ったのは京都だった。だがMF安藤淳の放ったミドルシュートがクロスバーを叩くなど、ゴールマウスを捕えることは出来なかった。

 すると前半25分、栃木がワンチャンスをものにする。左サイドの深い位置からMFクリスティアーノがクロスを上げると、中央で待っていたMF三都主アレサンドロに渡る。ペナルティーアーク付近で受けた三都主は足もとでコントロールし、左足を一閃。前にいた安藤の頭をかすめたシュートはゴール右隅に吸い込まれ、栃木に待望の先制ゴールをもたらした。三都主は4月7日の富山戦(2-1)以来、今季2ゴール目となった。

 しかし地力に勝る京都が後半20分、同点に追いつく。FW三平和司が持ち上がり、MF工藤浩平にパス。MF山瀬功治に流すが、リターンパスを受けた工藤が、絶妙なコントロールからループシュート。一瞬時が止まったかのような同点弾で試合を振り出しに戻した。

 さらに勢いに乗る京都は後半25分、左サイドからFKを獲得する。するとMF福村 貴幸が蹴り入れたクロスはそのままゴールネットに吸い込まれていった。混戦の中で栃木FW近藤祐介の頭をかすめたかのように見えたが、記録は福村のゴールとなった。

 京都は後半42分から、スイス・ヤングボーイズへ移籍するためこの日が京都でのラストゲームとなるFW久保裕也を投入。試合を締めにかかる。

 しかし最後の最後で栃木が意地を見せた。後半ロスタイム1分、クリスティアーノがやや強めのFKを蹴ると、MF廣瀬浩二が頭でコースを変える。これがGKオ・スンフンの逆を突き、ゴールネットが揺れた。雨の中の死闘は勝ち点1ずつを分け合う形で幕を閉じた。

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