[7.17 J1第17節 C大阪4-1鳥栖 金鳥スタ]

　ともに東アジア杯(20～28日、韓国)日本代表へ招集されたセレッソ大阪FW柿谷曜一朗とサガン鳥栖FW豊田陽平のFW対決に注目が集まった一戦。豊田が今季12得点目のゴールを奪ったものの、同じく日本代表に選出されたMF山口螢の先制ゴールなどによってC大阪が4-1で勝った。

　C大阪は柿谷、山口、MF扇原貴宏と日本代表へ初選出されたトリオが揃って先発。前半6分、相手DFに猛然とプレッシャーをかけた柿谷がスライディングでクリアボールを足に当てると、こぼれ球に扇原がプレッシャーをかけてPAやや外側の柿谷の足元にボールが入る。背番号8がすかさず右サイドのスペースをついた山口へラストパスを通すと、これを山口がニアサイドへ右足シュートを流しこんで先制した。

　C大阪は先制直後にもFW南野拓実のドリブル突破からこぼれ球を山口が右足シュート。13分には左サイドから切れ込んだ南野の右足シュートがゴールを襲う。また24分にはFWエジノの左足FKがクロスバーを叩いた。そして42分にはDF酒本憲幸の右アーリークロスに飛び込んだ柿谷が決定的なヘディングシュートを放ち、スタンドを沸かせる。

　一方、鳥栖の豊田は3分にコントロールでDFの前に出て右足シュート。33分には左サイドからのラストパスを中央で受けたFW池田圭が右足を振りぬく。決定的な一撃だったが、これはC大阪GKキム・ジンヒョンが足でストップし、こぼれ球に反応した豊田の右足シュートも扇原の好守に阻まれた。

　後半も先に得点したのはC大阪だった。24分、前線で柿谷がキープすると、扇原が右サイドへ展開。これを受けた酒本のクロスが伸びてそのまま逆サイドのゴールネットへ吸い込まれた。だが、鳥栖も直後の27分、右サイドのスペースを突いたSB丹羽竜平の折り返しを中央の豊田が右足で流しこんで1点を返す。

　注目FWのゴールで再び1点差となった。それでもC大阪は34分、左CKをニアサイドのDF山下達也が頭で流すと、中央のMF横山知伸が頭で押し込んで3-1。鳥栖は36分に抜群のフィジカルで抜け出した豊田がGKと1対1となったが、左足シュートをキム・ジンヒョンに止められて追撃することができず。逆にC大阪は41分、エジノの左足FKのこぼれ球を最後は山下が押し込んで勝負の行方を決定づけた。積極的にゴールを狙い続けていたエース柿谷は無得点に終わったものの、C大阪が4得点で快勝した。