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悪夢の大怪我から1年4か月…山田直輝が埼スタに帰ってきた

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[7.26 親善試合 浦和1-2アーセナル 埼玉]

 昨年3月20日のナビスコ杯・仙台戦。試合中に相手選手と接触した浦和レッズのMF山田直輝は、転倒したまま起き上がることが出来ず、そのままピッチを後にした。診断の結果は左膝前十字靭帯損傷。手術を必要とする大怪我となった。期待されたロンドン五輪出場はおろか、復帰まで1年4か月の期間を要してしまった。

 試合前のアップ時からスタンドに詰めかけたサポーターは山田の復帰を大声援で祝福した。「アップしている時に僕の一番最初に僕の応援歌を歌って頂いた。すごくうれしかった。やっとこのスタジアムに帰ってこれたんだなという気持ちになった」。山田の先発出場が発表されると、誰にかかるよりも大きな歓声があがった。

 前半のみの出場となったが、まずはプレー出来たという事実が嬉しい。手ごたえを得たかとの問いには「それは監督が判断すること」としたが、「僕は自分の出せる力を100%出して、このチームのためにやるだけ。また明日からしっかりアピールしたいと思います」とにこやかに話した。

 現在浦和はリーグ戦、首位広島と勝ち点差5の4位。ナビスコ杯でも4強に残るなど、後半戦も大事な戦いが続く。山田が復調すれば、浦和にとってこれ以上の補強はない。

(取材・文 児玉幸洋)

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