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ロチャが3戦連発のG大阪、7試合ぶり完封で首位堅持…2位神戸敗れ差広がる

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[8.11 J2第28節 G大阪1-0福岡 万博]

 ガンバ大阪はホームでアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利した。2連勝で5戦敗けなしとしたG大阪は、勝ち点を60に伸ばし首位をキープ。2位の神戸が最下位岐阜にまさかの敗戦を喫したため、差は4に広がった。

 ホームのG大阪のシステムは4-4-2。GKは藤ヶ谷陽介、DFは右から加地亮西野貴治今野泰幸藤春廣輝。ダブルボランチにMF明神智和とMF内田達也が入り、右MFに大森晃太郎、左MFに遠藤保仁が入る陣容。FWロチャがトップに張って、宇佐美貴史がやや下がり気味に入る縦関係の2トップとなった。

 対する福岡は4-3-3。GKは神山竜一、4バックは右から三島勇太パク・ゴン堤俊輔金森健志。MFは中原秀人船山祐二がボランチに入り、金久保順がトップ下。3トップは石津大介城後寿の2シャドーに、坂田大輔がトップを務めた。しかし試合中は激しいポジションチェンジを繰り返すなど、流動的なサッカーを見せた。

 最初にチャンスを迎えたのはG大阪だった。2分、右サイドからCKを獲得すると遠藤のキックを今野がダイレクト右足で合わせる。これはGKのファインセーブに遭ったが、いきなり福岡ゴールを襲った。

 先制点もG大阪に生まれる。16分、右サイドを加地が前線の大森目がけ絶妙なスルーパスを通す。大森が簡単にクロスを上げると、ゴール前でフリーとなっていたロチャが難なくヘディングで合わせてゴールを奪った。今夏加入のロチャは初出場から3戦連続ゴール。4ゴール目といきなり大爆発だ。

 1点の先行を許した福岡だったが、攻撃的なサッカーが徐々にG大阪にプレッシャーをかけ始める。29分には金久保のトリックFKの流れからパクがシュート。これはは西野の体を張った守備に防がれるが、37分にも金久保のミドルが枠内を捕えるなど、可能性を感じさせるプレーを続けた。

 先制後はやや失速してしまったG大阪。ハーフタイムに長谷川健太監督に「強い気持ち、勝とうという気持ちをもっと出そう」と喝を入れられ送り出されたイレブンは、早速2分に遠藤のCKを今野が合わせるという“代表ホットライン”でチャンスを作る。16分にはロチャのラストパスを受けた宇佐美が決定的なシュートを放つが、わずかに右に外してしまった。

 だが前半同様、後半も中盤過ぎから福岡が運動量で上回りだす。18分には細かいパス回しからボールを受けた石津がミドルを狙う。これは惜しくもクロスバーを叩いてしまうが、その後も両SBが常に高い位置を保つなど、攻撃的なサッカーを展開した。

 先にベンチが動いたのは福岡。後半19分、城後、石津に代えてFW西田剛、MF岡田隆を投入。同33分には坂田に代えてMF牛之濱拓と前線の3枚をフレッシュにして同点ゴールを目指した。G大阪も26分に大森に代えてMF岡崎建哉、同30分には宇佐美に代えてFW平井将生、同34分には足をつったロチャに代えてMF武井択也を投入。徐々に1点を守るサッカーにシフトしていった。

 試合はこのまま1-0でG大阪が逃げ切った。G大阪にとっては6月29日の徳島戦(2-0)以来、7戦ぶりの完封勝利。2連勝で勝ち点を60に乗せた。

(取材・文 児玉幸洋)


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