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高原の今季通算10ゴールで東京Vが長崎に逆転勝利

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[8.11 J2第28節 東京V2-1長崎 味スタ]

 J2は11日に第28節を行い、東京ヴェルディV・ファーレン長崎と対戦した。前半13分にMF金久保彩に先制点を決められた東京Vだが、後半10分に前節でJ2通算100試合出場を達成したFW常盤聡のゴールで同点に追い付く。さらに、後半31分にもFW高原直泰が逆転ゴールを決めて、2-1で逆転勝利。2連勝で、無敗試合数を6に伸ばしている。一方の長崎は、4試合未勝利(2分2敗)となっている。

 東京Vの三浦泰年監督は「夏場の試合は先に点を取られると苦しくなりますが、そういうのを跳ね返して勝てたことは大きいと思います。(6試合無敗だが)この時点で区切らずに継続していくことが大事。まだ走っている途中のつもりで、しっかり次の準備をしたいなと思います」と、満足した様子は少しも見せなかった。また、同点ゴールを挙げた常盤は「これからもJ1昇格に向けて、1試合1試合、しっかり勝ち点を取っていけたらと思います」と、気を引き締めた。

 最初のシュートで試合が動く。前半13分、長崎は右サイドでボールを持った金久保が中へと仕掛けていく。DF石神直哉を振り切ってPA内に入り込み右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さった。

 1点を追う形になった東京VもMF飯尾一慶を中心に反撃に出るが、GK 金山隼樹を中心とした長崎の守備を崩し切れない。長崎も同41分にもMF幸野志有人を起点に、MF奥埜博亮がシュート。これはGK佐藤優也に阻まれると、こぼれ球を攻撃参加していたDF高杉亮太が左足で押し込む。しかし、これも佐藤に反応され、追加点を挙げられなかった。

 後半に入り東京Vは、反撃を見せる。後半10分、DF井林章のロングフィードを高原が競り合う。DFを2人引き連れた高原の背後に走り込んだ常盤が、絶妙なトラップから右足でゴールネットを揺らし同点に追い付いた。

 その後も攻勢に試合を進めた東京Vは、後半24分にMF西紀寛を下げてMF安田晃大を起用する。この采配が奏功した。同31分、飯尾が右サイドの安田にパスを出す。安田がシュート性のボールをゴール前に入れると、ファーポスト前に体を投げ出した高原がゴールに押し込み、東京Vが逆転に成功した。このまま2-1で逃げ切った東京Vが勝ち点3をものにしている。

 Jリーグでは磐田に所属していた2002年以来となるシーズン2桁ゴールを挙げた高原は「10得点と少なくて、ファンの方には申し訳なく思いますが、我慢強く、自分自身と東京Vを応援してほしいと思います。(6試合無敗だが)こんなだらしないゲームをしていたら上に行けないと思うし、もっと厳しくプレーしないと上には行けないと思うので、厳しく引き締めて、常に活を入れてやっていきたい」と、貪欲に語った。

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