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遠藤との対戦にカズしみじみ「ああやって頑張っているのは嬉しい」

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[8.25 J2第31節 横浜FC 2-2 G大阪 ニッパ球]

 かつてのチームメイトとの再会を、ピッチ上で果たした。1999年から2000年にかけて、現在、横浜FCでプレーするFW三浦知良と、ガンバ大阪でプレーするMF遠藤保仁は、ともに京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレーしていた。25日に行われたJ2第31節の横浜FC対G大阪戦で、2人はそろってスタメン出場。2-2で終わった試合で、カズは今季最長となる後半22分まで67分間プレー。一方、遠藤は90分フル出場した。

 自身の持つJ最年長出場記録を46歳5か月30日に更新したカズは、現役日本代表である遠藤やDF今野泰幸、そして2シーズン前に欧州CLのファイナリストとなったバイエルンでプレーしていたFW宇佐美貴史らとプレーできたことに、良い刺激を受けた様子だった。

「ガンバという首位に立つレベルの高いチームと戦えたし、遠藤とかのプレーを体感できたし、先発もできましたし、70分近くまでプレーできて、満足はしていませんけど、宇佐美のゴールもあったしね。収穫はあったし、自信にもなったかなと思います」

 試合前には遠藤と会話する姿も見られたが「久しぶりだったんでね。メンバー表に33歳って書いてあって、ちょうど自分が京都でプレーしていたときと同じ年齢だった。当時の遠藤は19歳とか、20歳かな。ちょうど、当時の僕の年になったのでね。遠藤が、ああやって頑張っているんでね。向こうも、そう思っているでしょうけど(笑)。ああやって頑張っているのは、うれしいですね」と、目を細めた。

 終盤のゴールで首位の相手と引き分けたが、プレーオフ圏内の6位との勝ち点差は13ある。勝ち点1の獲得に留まったことに、カズは悔しさを見せ、G大阪との間に感じた差について口にした。

「結局、サッカーはミスのスポーツです。でも、ガンバに組織的に守られて、プレッシャーが速くてボールを取られて(点を)入れられたわけではなかった。多分、彼ら(G大阪)は一番分かっていると思うのですが、J2は勝手にミスをしてくれると思うんです。彼らからするとね。僕らも今日、そういう場面が前半にたくさんあった。せっかくボールを取っても、プレッシャーがそれほどないのに、ボールを失ってしまう。そこはガンバ大阪という名前のプレッシャーを感じてしまったのかもしれませんが、簡単にボールを渡してしまうミスがあった。それが失点につながる。そこを(G大阪は)すぐに決めて来る。同じようなレベルの相手だと、向こうも焦ってミスしてくれるけど、そこをガンバはミスをしない。最後まで崩して、そして決めてくる。そういう意味では、やっぱりサッカーはミスの少ない方が勝つし、技術がしっかりしていないといけないなと、あらためて思いました。つまらないミスっていうのは致命的になる。それは遠藤や今野は、コンフェデレーションズ杯でも痛いほど世界のレベルで感じてきていたでしょうからね。今日の失点は、つまらない失点だったと思いますが、そこが差だし、それが大きな差なんです」

 世界の舞台で戦う現役日本代表選手たちと同じピッチに立ち、大きな刺激を受けて、カズはまた、次の試合へ準備をする。

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