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俊輔が3年ぶり右足ゴール!!横浜FMが浦和に3発快勝で首位再浮上

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[8.28 J1第23節 横浜FM3-0浦和 日産ス]

 J1第23節は28日、各地で9試合を行い、日産スタジアムでは2位横浜F・マリノスが3位浦和レッズに3-0で快勝した。横浜FMは前半27分、MF中村俊輔のゴールで先制すると、同29分にFWマルキーニョスが追加点。後半2分には中村が3年ぶりとなる右足のゴールで試合を決定づけた。この日、首位・広島が敗れたため、2試合ぶりの白星を挙げた横浜FMが1節で首位に返り咲いた。

 中3日の連戦ながら横浜FMは前節・鹿島戦(1-2)、浦和は前節・清水戦(2-0)からメンバーの入れ替えはなく、同じ先発で臨んだ。
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 試合開始早々、浦和をアクシデントが襲った。前半5分、DF森脇良太がMF齋藤学との競り合いからピッチに落下し、左腰付近を強打。一度はプレーに戻ったが、同9分にDF坪井慶介との交代を余儀なくされた。

 試合は中盤でのせめぎ合いが続き、両チームともになかなか決定機をつくれない。横浜FMは前半13分、左サイドからドリブルで仕掛けた齋藤がDF2人の間を突破。中央の中村につなぐと、こぼれ球をPA外からMF中町公祐が右足ミドルで狙ったが、わずかにゴール左へ外れた。

 その後もこう着状態が続いた試合は思わぬ形で動いた。前半27分、浦和は自陣で坪井がバックパス。自陣PA内でボールを受けたDF那須大亮はプレッシャーを受けながらもパスをつなごうとしたが、MF小椋祥平に奪われ、中村が冷静に左足でゴールへ流し込んだ。

 相手のミスを突いて先制した横浜FM。2分後の前半29分には中村の左クロスのセカンドボールをつなぎ、最後はマルキーニョスが鋭い切り返しで那須を振り切り、右足ミドルをゴール右隅にねじ込んだ。3分間で2ゴールを奪い、リードを広げると、その後も浦和の反撃に落ち着いて対応し、前半を2-0で折り返した。

 後半立ち上がりにも横浜FMが加点した。左サイドからDFドゥトラがドリブルで駆け上がり、中央に横パス。PA手前でボールを受けた中村はドリブルで右に流れてMF鈴木啓太をかわすと、利き足とは逆の右足を振り抜いた。ゴール左隅に突き刺す弾丸ミドル。中村にとって10年8月29日の新潟戦(3-0)以来、3年ぶりとなる右足のゴールで3-0と突き放した。

 3点ビハインドとなった浦和は後半7分、鈴木に代えてMFマルシオ・リシャルデス、同11分にMF平川忠亮に代えてMF梅崎司を投入。積極的に動いて反撃を狙うが、ゴールが遠い。横浜FMは後半19分、右サイドから仕掛けた中村のマイナスの折り返しを中町がシュート。これも決定機だったが、ゴール上に浮かし、4点目とはならなかった。

 浦和は後半27分、FW興梠慎三が強烈な右足ミドルを放つが、GK榎本哲也が好セーブ。同29分には興梠の浮き球にパスに反応したMF原口元気が右足ボレーで狙ったが、またも榎本が鋭い反応で弾き出した。横浜FMは後半36分、マルキーニョスに代えてFW藤田祥史、同44分には中村に代えてMF佐藤優平を投入。主力をベンチに下げる余裕の試合運びで浦和の反撃を封じ込めた。横浜FMは2試合ぶりの白星で首位に再浮上。浦和は連勝が2で止まり、3試合ぶりの黒星となった。

(取材・文 西山紘平)

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