[9.15 J2第33節 福岡1-5横浜FC レベスタ]

　J2は15日に各地で第33節を行い、アビスパ福岡はホームで横浜FCと対戦した。序盤から福岡が試合を優勢に進めたが、先制点を挙げたのは横浜FCだった。前半21分、MF野崎陽介の3試合連続となるゴールでリードすると、同32分にはFWパトリックの加入後初ゴールで得点差を広げた。後半の立ち上がり、両チームともに1点ずつを取り合ったが、その後は横浜FCが速攻からチャンスをつくる。後半32分にはFW永井雄一郎の今季初ゴール、同45分にはMF高地系治の2試合連続となるゴールも飛び出し、今シーズン最多となる5ゴールを挙げて勝利。一方、福岡は3連敗となり、4試合未勝利となった。

　福岡はFWプノセバッチ、横浜FCはパトリックと、新加入外国人選手がともに初めてスタメン出場した。また、横浜FCはFW三浦知良も3試合連続のスタメンに名を連ねている。立ち上がりは、福岡がボールを支配する。前半16分にはFW石津大介がプノセバッチとのワンツーからシュートを放つが、DF中島崇典にブロックされて得点を挙げられない。なかなかシュートに持ち込めなかった横浜FCも、前半21分に左サイドを抜け出したパトリックがクロスを入れる。これを右サイドでカズが受けて、1タッチで中央の野崎にパス。野崎が右足で合わせてゴールに決めて、横浜FCが最初のシュートで1点を挙げた。

　前半29分には福岡にも決定機が訪れる。石津がPA内から放った強烈なシュートは、GKシュナイダー潤之介の好セーブに阻まれた。逆に同32分には横浜FCが追加点を挙げる。PA内の野崎に長い縦パスが入ると、MF寺田紳一にボールを落とす。寺田が左に展開したボールは、DFに当たったが、その先にいたパトリックがシュート。GK神山竜一の手を弾いたボールは、ゴールに転がり込み、横浜FCが2-0に点差を広げた。同35分にもパトリックは右サイドから左足でシュートを打ったが、これはポストを叩いている。

　反撃に出たい福岡も、ブノセバッチが強烈なミドルシュートを放ったが、GKシュナイダーが再び阻止。さらに同43分にはブノセバッチが負傷し、FW西田剛との交代を強いられた。

　後半開始早々には、相手のパスをカットした野崎が判断良く、利き足ではない左足でミドルシュートを放つ。これがGK神山の頭上を越えて決まり、横浜FCが3点目を挙げた。福岡も後半5分にMF金森健志がDFの股下を射抜くシュートを決めて1点を返す。その後も福岡はチャンスをつくったが、GKシュナイダーを中心に守る横浜FCのゴールを割ることはできない。

　横浜FCは、攻勢に出る福岡を相手に、鋭い速攻を見せる。後半32分には、パトリックとの交代でピッチに入っていたFW永井雄一郎が寺田からのスルーパスを受け、GK神山との1対1を確実に決めて、今季最多となる4点目を挙げた。さらに試合終了間際にも、カウンターからチャンスをつくった横浜FCは、MF内田智也のシュートをGK神山が弾いたところに、高地がつめてダメ押しの5点目を無人のゴールに流し込んだ。

　このまま試合は5-1で終了。横浜FCは前節の群馬戦に続き、2連勝を飾っている。一方の福岡は、神戸戦、千葉戦と連続4失点を喫していたが、その2試合を上回る5失点を許しての3連敗となってしまった。

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