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「あうんの呼吸」、東京Vは巻と高原が初の2トップを形成

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[9.23 J2第34節 東京V1-0千葉 駒沢]

「あうんの呼吸というかね。意識してプレーしていました」。MF西紀寛を出場停止で欠く東京ヴェルディは、FW巻誠一郎とFW高原直泰の2トップで試合の臨んだ。このコンビの先発起用は今季初の試みとなった。

 最大の見せ場が訪れたのは前半30分、カウンターからMF小池純輝のクロスを高原が折り返すと、巻が頭で押し込みゴールネットを揺らす。これは惜しくも巻がオフサイドだったためゴールは認められなかったが、迫力のある攻撃を見せた。

「(試合前に)距離感の問題であったり、くさびと裏に入る役割をきっちりしようという話はしていた。あとは僕もタカさんも経験があるので、相手の嫌なところ嫌なところを突くように意識していました」。かつて日本代表で名声を得たコンビは、安心感をチームにもたらした。

 巻と高原の2トップに注目が集まった試合だが、ルーキーのDF吉野恭平ら守備陣が奮闘し、東京Vは6月8日の水戸戦(0-0)以来、16試合ぶりの無失点試合を飾った。

「久々の0だったのでポジティブに考えたいですね。吉野も落ち着いてプレーしてくれていましたし。声かけてやろうと思いましたけど、あいつ結構落ち着いてて、声をかけるタイミングがなかった。改めてあいつの神経は図太いなと思いました」

 6位とプレーオフ圏内に位置する古巣千葉との対戦。「意識? もちろんありますよ。ジェフの応援も耳に入りますしね。自分でうまくモチベーションに変えてプレーしました」。古巣撃破でプレーオフ圏内との差は7に縮まった。「この1試合に限らず、こういう試合をたくさん作って、プレーオフ圏内に行けるようにしたい」。残り8試合。次節、20位の群馬を撃破し、さらに波に乗りたいところだ。

(取材・文 児玉幸洋)


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