beacon

プロ7年目、“大器”伊藤翔が初ハット!!清水が鳥栖との乱戦制す

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.19 J1第29節 清水6-4鳥栖 アイスタ]

 清水エスパルスがホームでサガン鳥栖を6-4で下し、ホーム4連勝を飾った。鳥栖は今季3度目の3連敗となってしまった。

 序盤から激しい点の奪い合いとなった。まずは前半2分、FW豊田陽平の落としで裏に抜けたMF金民友がネットを揺らし、鳥栖が先に試合を動かす。だが清水も同6分にバイタルエリアでボールを奪ったFW伊藤翔が豪快に左足を振り抜き、すかさず同点に追いついた。

 次の得点は前半15分、FKにファーサイドから走り込んだ豊田が頭で合わせる。これがGKの股の間を抜け、再び鳥栖が勝ち越す。だが清水も同22分、右サイドからのCKを獲得すると、伊藤が直接飛び込み同点。さらに同33分にも同じく右サイドのCKから今度はDF杉山浩太が右足で合わせて、一気に逆転に成功した。

 さらに前半42分には、カウンターからFW村田和哉のクロスに大前が飛び込み4点目を決めた。大前は3試合連続ゴールとなった。ラドンチッチを出場停止で欠く清水だが、前半だけで4得点を奪う爆発力を見せた。

 だが鳥栖も素晴らしい粘りで対抗する。前半アディショナルタイム3分、ゴールキックに豊田が競り勝ち、裏に走り込んだFW早坂良太が蹴り込み、前半を1点ビハインドにして折り返す。さらに後半8分、早坂のスルーパスで抜け出した金がこの日2点目を決めてついに同点に追いついた。

 意地がぶつかり合い、激しいゲームになるが、清水は後半21分、MF河井陽介がこの日2枚目のイエローカードを受けてしまい退場。残り時間、難しいゲームを強いられることになった。

 だが最後に上回ったのは清水だった。後半34分、左サイドからDFカルフィン・ヨン・ア・ピンがロングスローを入れると、ニアで伊藤がつぶれた後ろに走り込んだDF平岡康裕が頭で押し込む。後半43分には前ががりとなった鳥栖の裏を突くカウンターで抜け出した伊藤が、GKをループシュートでかわして、乱戦に決着を付けるゴールを決めた。

 この日の鳥栖のGKは今季は特別指定選手として登録、来季より正式加入が決まっている福岡大GK藤嶋栄介だった。出場2試合目のJ1リーグ戦となったが、6失点とプロの洗礼を浴びる結果となった。

 ラドンチッチの出場停止で巡ってきた10試合ぶりの先発出場のチャンスに満点回答で答えた。大器と謳われた伊藤翔がプロ7年目で初めてハットトリックを記録。「出れないときも心の準備はしっかりしていた。一喜一憂せずに自分のやれることをやりたい」。インタビューには淡々と答えていたが、大声援を送るサポーターの前にあいさつに行く際には笑顔を弾けさせていた。

▼関連リンク
J1第29節LIVE速報

TOP