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『絶対J1!』を掲げた千葉、またも昇格ならず…谷澤「実力が足りなかった」

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[12.1 J1昇格PO準決勝 徳島1-1千葉 鳴門大塚]

 試合終了と同時にジェフユナイテッド千葉の選手たちはピッチに倒れ込み、しばらく動くことが出来なかった。『絶対J1!』というスローガンを掲げて臨んだ今季だが、またも自動昇格権を逃すと、昨年同様プレーオフに進出。しかし今季は国立までも届かず、ジェフユナイテッド千葉の2013年シーズンは静かに幕を閉じた。

 先制点が痛かった。前半37分、ロングパスで抜け出した徳島FW津田知宏をDFキム・ヒョヌンがエリア内で倒してしまう。このPKをFWドウグラスに決められ失点。直後のセットプレーから同点に追いついたが、後半の猛攻も実らず、勝ち上がるために必要な90分勝利を挙げることは出来なかった。

 何が足りないのか。単刀直入な質問に鈴木淳監督は「ここまで来てもなかなか勝ちきれないということに尽きる」とコメント。「最後に決めきれない。メンタル的にも何をしたらいいのかをフォーカス出来ていない」と課題を挙げた。

 またも悔しい思いだけが残ってしまった。9月29日以来の先発出場となったMF谷澤達也も最後まで必死に徳島ゴールに迫った。しかしあと一歩が届かなかった。「失点は先にしたくなかった」と唇を噛んだ谷澤は、「崩しの部分では何度かいい場面もあったけど、やっぱ実力が足りなかったんだと思います。自分たちの力不足かなと思います」と分析。しかし最後は「来年こそは自動昇格が狙えるように、チームとして力を付けていきたい」と必死に前を向いた。 

(取材・文 児玉幸洋)

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