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ライバルは40歳、安住の地を捨てたDF下平の覚悟

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 ライバルは40歳の鉄人となる。大宮から横浜FMに完全移籍で加入したDF下平匠。昨季は大宮で30試合に出場するなど、レギュラーとして1年を過ごした。本職の守備だけでなく、左SBの位置からタイミング良く攻撃参加して正確なクロスで決定機を演出するなど、大宮にとっても不可欠なピースだった。だが、左SBにDFドゥトラという絶対的な存在がいる横浜FMへの移籍を決断した。なぜ、茨の道を選んだのだろうか――。

「大宮ではずっと試合に出させていただいていましたが、その立場を捨ててきました。移籍は本当に悩みましたが、歴史ある強豪クラブから評価していただいたこともあり、そこでチャレンジしたい気持ちが強くなりました」。決して安定を求めない。常に上を目指してチャレンジすることが、自身の成長につながると感じたからこそ、横浜FMへの移籍を決めたのだ。

 ポジション争いを繰り広げるのは、今年8月に41歳を迎えるドゥトラだ。直接的なライバルとなるが、ベテラン選手をただライバル視するだけではない。リスペクトし、同じポジションの選手だからこそ分かる、良い部分を吸収しようともしている。「40歳になってもJ1のトップレベルでプレーしているドゥトラは、本当にすごい選手だと思います。後半に入っても運動量は落ちないし、組み立ての部分でもしっかり貢献している。彼のプレーを参考にしつつ、吸収していく部分は吸収していきます」。

 安住の地を捨ててまで、乗り込んできた新天地。だからこそ、最初から白旗を上げるわけにはいかない。「今回の移籍は自分自身にとっても、覚悟がありました。ドゥトラはすごい選手だと思うけど、負けるつもりはない。アーリークロスやキック精度は、彼にも負けないと思うので、自分の持ち味をしっかりアピールして、試合に出られるように頑張るしかありません。負けていられませんからね」。ドゥトラから盗めるものは盗み、あくまでも自分がレギュラーを手にする決意を表明した。


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