beacon

J3参入の秋田、J最年少社長の志

このエントリーをはてなブックマークに追加

 J1、J2、J3全51クラブ(JリーグU-22選抜は除く)の中で最年少社長となるのが、今季よりJ3に参戦するブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介代表取締役社長(32)だ。29日に都内で行われたJ3リーグ概要記者発表後、取材に応じた岩瀬社長は「Jクラブ」になったことでクラブが大きな変化を見せ始めていると語った。

 2010年にTDK SCから現在の名称に変更した秋田は、JFLでも決して強豪クラブとは呼ばれなかった。JFLでの順位は8位、14位、13位、8位と、優勝争いに絡んだことはない。さらに現状ではJ2基準を満たすスタジアムがなく、来季のJ2昇格の可能性もないが、黙って下を向くわけではない。だからこそ、岩瀬社長はここからが本当の勝負だと語っている。

「もしかしたら『J3リーグってどうなの?』と思っている方もいるかもしれませんが、僕らは胸を張って『Jクラブ』だと思っています。今までは距離のあった地元の方々からも『開幕を楽しみにしているよ』と言われますし、スポンサーの方も増えてきました。それだけ注目度が増しているというわけです。その中で結果を残していかなければいけませんが、チームは徐々に成長していると感じていますし、期待してほしい。スタジアムの計画も進めていて、2016年のJ2昇格を目標に掲げてチームとして動いています」

 秋田県初のJクラブで32歳の若さながら社長を務めるが、ただクラブを成長させるだけでなく、秋田県全体に良い影響を与えていきたいと力強く話している。「Jリーグの素晴らしさを秋田県内に広げていく中で、県民に元気を与えて必要とされるクラブ、県民に『誇り』と思ってもらえるようなクラブになりたいです。ファン・サポーターの方にまたスタジアムに足を運びたいと思われる試合、イベントを展開していきたいですね」。

 秋田のホーム初陣は3月23日に行われる第3節・福島ユナイテッドFC戦となる。「ホーム初戦では5000人の集客を目指します」と語る若き社長は、秋田県にJリーグ旋風を巻き起こせるか。

[写真]秋田の岩瀬浩介社長(上段左から2人目)

TOP