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スーパーゴール2発で逆転!!王者・広島が20年ぶり開幕連勝

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[3.8 J1第2節 広島2-1川崎F Eスタ]

 王者サンフレッチェ広島がスーパーゴール2発で川崎フロンターレに2-1の逆転勝利をおさめ、94年第1ステージ以来、20年ぶりの開幕連勝を飾った。川崎Fは神戸との開幕戦(2-2)に続いて終了間際に失点し、今季リーグ戦初勝利を逃している。

 広島は試合開始早々に右CKのショートコーナーからDF千葉和彦がゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定。川崎Fも前半20分にMF中村憲剛のFKをDFジェシが頭で落とし、FW大久保嘉人がダイビングヘッドで押し込んだが、これもオフサイドだった。

 先制点は前半アディショナルタイムに生まれた。FWレナトが左サイドからドリブルで仕掛け、折り返しのこぼれ球を拾った中村が左足でゴール前にフワリとしたクロス。これをFW小林悠が右足ダイレクトボレーで叩き、ゴール左隅に突き刺した。

 前半のラストプレーで先制した川崎F。しかし、後半に入ると、徐々に広島が流れを引き寄せる。後半7分、MF石原直樹の左クロスからセカンドボールをMF青山敏弘が右足でシュート。これはゴールライン上でDFジェシにクリアされたが、同12分にエースの今季初ゴールで同点に追いついた。

 後半12分、青山がFW佐藤寿人に縦パスを入れると、佐藤のトラップはわずかに浮いたが、振り向きざまに左足を振り抜いた。PA手前から放った山なりのボレーシュートはGKの頭上を越えてゴールネットを揺らす。GK西部洋平も呆然とするスーパーシュートだった。

 エースのひと振りで勢い付いた広島は攻勢に出る。なかなか2点目を奪うことができなかったが、後半アディショナルタイム、PA手前でボールを受けた途中出場のMF高萩洋次郎が切り返したところでジェシがレイト気味にスライディングタックル。これが危険なプレーだったとして村上伸次主審はレッドカードを提示し、ジェシは一発退場となった。

 このプレーで獲得した左45度からのFK。キッカーを務めたDF塩谷司は迷わず右足を振り抜いた。壁を抜けた弾丸シュートはゴール右上隅に一直線。DF塩谷の2戦連発となる豪快な直接FK弾で試合をひっくり返し、劇的な逆転勝利を飾った。試合後のテレビインタビューで「自分でもビックリしている」と決勝点を振り返った塩谷。「押し込まれる時間が長くて、苦しい試合だったけど、耐えていれば最後にいいことが来るんだなと思った」と笑みをこぼしていた。


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