beacon

2戦3発! ザック御前試合でもゴールの鳥栖FW豊田「これをW杯メンバー発表まで継続する」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.8 J1第2節 浦和0-1鳥栖 埼玉]

 シュート数では、3対17と浦和レッズに圧倒されたサガン鳥栖だったが、ファーストシュートを見事に決めて、試合には1-0で勝利した。得点を決めたのは、開幕戦の徳島戦でも2ゴールを挙げていたエースのFW豊田陽平だ。

 前半9分、左サイドの高い位置でDF安田理大がボールを奪い、MF藤田直之との連係でサイドを崩す。中央に上がったボールを、ヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。指揮官の尹晶煥は胸を張った。

「どのチームもボールを保持したいと思う。でも、ゲームによっては思い通りにいかない。うちはJ1に上がってきてから、ボールを保持する時間が決して長くない試合が多い。それでも、少ないチャンスを仕留めるということを選手たちが理解して、受け入れて、それで戦えていると思う」。

 決勝点を挙げた豊田は「開幕2連勝できて、よかったです。難しいゲームでしたが、1-0でモノにできた」と、笑顔を見せた。得点場面については「ミチ(安田理大)がフリーになってボールを上げてくれたので、中で自分のほしいところに駆け引きしながら動こうと思っていました。その瞬間は、絶対に負けたくない。ここは絶対に決めなければいけないなと思っていました」と振り返る。この場面、対応していた浦和のDF永田充はマークを完全に外された。「一瞬、(豊田が)中に入ってきて、外に行ったことで対応が遅れた」と反省する。

 狙い通りにゴールを挙げた豊田は「ボールの精度が良かったですけど、高さでも、強さでも、負けてはいけないので。少ないチャンスでゴールを決めることができてよかったです。(鳥栖は)チャンスの多いチームではないので、そこをしっかり決めることができてよかった。あとは、後ろの選手のために、しっかりとチームのために、守備でも献身的にプレーすることが必要だと思っています」と、指揮官と同じ意味の言葉を口にした。

 この試合は、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が視察していた。試合後に、そのことを知ったという豊田は、「今日は試合の8割、9割、守備をしていて、攻撃は最初しかしていませんが、攻守両面でアピールできるようなゲームにしたいです。次はホームで鹿島と対戦しますが、しっかり自分の仕事をしたい。(2試合連続ゴールも)これを(W杯のメンバー)発表までずっと継続して、点を取り続けることが大事だと思う」と、気を引き締め直した。

(取材・文 河合拓)

TOP