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途中出場の浦和MF関口「人がPA内にウジャウジャいたので…」

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[3.8 J1第2節 浦和0-1鳥栖 埼玉]

 埼玉スタジアムに集まった4万2,850人のうち、大半を占める浦和レッズのサポーターは、後半開始直後に攻撃の活性化を求めた。まだ、ベンチ裏でウォーミングアップをしていたMF関口訓充は自身のコールが聞こえたとき、「ビックリしたというのが正直な感想で。最初は、サポーターが間違えたのかなと思った」と苦笑したが、真意が分かると、期待に応えたいという思いを強くしたという。

 しかし、後半25分にピッチに立ってからも、なかなか関口のいる右サイドにボールが集まらなかった。監督からは「ドリブルで仕掛けるように言われていました」と明かす関口だが、「ボールをもらうシーンが少なかったので、もう少し回ってくればよかったかなと思います」と、悔しがり、「人がPA内にウジャウジャいて、本当に難しい展開でしたけど、もう少し外に広げて、相手を広げた状態でプレーできれば、もう少し違った展開になったかと思います。それはチームの反省として、話し合いをしてやっていけたらと思います」と、チームの課題を口にした。

 この日の敗戦で、1勝1敗と星は五分になり、得失点差もゼロになった。試合後に浦和の選手たちは、サポーターからブーイングを浴びせられたが、関口は「この敗戦を引きずらずにやっていけたらと思う」と言う。「まだまだ2節ですし、始まったばかりなので、特に意識せずに。失点も(2試合で)1点しかとられていませんし、攻撃が点を取れなくても、守備がしっかり守れているのは、良いことだと思うので。その中で、攻撃がどんどん点を取れる形をつくっていければといいと思います」。

 自分たちができていることを理解し、それを継続しながら、上積みをしていく。そう語る関口は、攻撃陣が点を取れていない現状が、ベンチスタートの自身にとってチャンスでもあることを認識している。「応援してくれるサポーターの期待に応えられるように、これからも1試合1試合をしっかりと戦って、自分の持ち味を出していけたらと思います」と、次戦に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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