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初めての埼スタでJ1初ゴール、清水FW長沢「大観衆の中でやってみたかった」

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[3.23 J1第4節 浦和1-1清水 埼玉]

 初めてプレーした埼玉スタジアムに観客の姿はなかった。清水エスパルスは前半19分にFW長沢駿が先制点。19日のナビスコ杯・仙台戦(4-0)に続く公式戦2試合連続ゴールが、長沢にとって待望のJ1初ゴールだった。

 07年に清水ユースからトップチームに昇格。10年までの4シーズンでリーグ戦7試合の出場にとどまり、11年は熊本、12年は京都、13年は松本に期限付き移籍した。4シーズンぶりの清水復帰で開幕スタメンの座を射止めると、前節・C大阪戦こそベンチスタートだったが、2試合ぶりの先発出場でしっかりと結果を残した。

 本来であれば、サポーターと一緒に、その記念すべきゴールを喜べるはずだった。しかし、この日は無観客試合。チームメイトと抱き合って喜ぶ生え抜き選手を、サポーターがスタンドから直接、祝福することはできなかった。

「練習試合でもないし、紅白戦でもない。サポーターがいないのはすごく寂しかった」。そう振り返った長沢にとって、埼玉スタジアムでのプレーは初めてだった。浦和の大サポーターが生み出す雰囲気は、アウェーである対戦相手の選手にとっても一つのモチベーションになる。「埼スタは初めてだったし、大観衆の中でやってみたかった」というのは正直な思いだろう。

「でも、こういうときに点を取れば逆に目立つと思うし、また違う道が開けてくると思う。早めに点を取れたのはよかったけど、これからだと思う」。3シーズンに及ぶJ2での“武者修行”を終えて戻ってきたJ1の舞台。191cmの長身ストライカーにとって、初の埼玉スタジアムで決めたJ1初ゴールは、無観客試合という要素も相まって、印象強く残っていくことになるのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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