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“カズ超え”のPK弾、マルキーニョスが4戦連発でJ1通算140ゴール

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[4.19 J1第8節 鹿島2-3神戸 カシマ]

 ヴィッセル神戸のFWマルキーニョスがカズの記録を超えた。1-2で迎えた後半22分に決めたPKがJ1通算140ゴール目。前節終了時点で並んでいたFW三浦知良(横浜FC)を抜いて歴代単独2位となった(歴代1位は中山雅史氏の157ゴール)。

 ゴールを守るのは、互いに勝手知ったるGK曽ヶ端準だった。07年から10年まで4シーズン、鹿島に所属していたマルキーニョス。「4年間、一緒に仕事をしていたし、自分の蹴り方も知っている。読まれないように、ちょっと変わった蹴り方をした」。冷静に曽ヶ端の逆を突き、ゴール右隅に流し込む。これで4戦連発。今季通算5得点目となった。

 FWペドロ・ジュニオール、MFシンプリシオという主力2選手を欠きながら、アウェーで上位対決を制した。「今日の試合に勝つことは大事だった。重要な勝利だ」。首位・広島の試合が明日20日のため、4連勝で勝ち点を17に伸ばした神戸が暫定首位に立った。

 左腕には赤いキャプテンマークを巻いていた。チームキャプテンのDF相馬崇人が負傷離脱中で、前節・徳島戦(3-0)は副キャプテンのFW小川慶治朗もベンチスタートだったため、ゲームキャプテンを任されたが、小川が先発に戻ったこの日も引き続きキャプテンマークを託された。

「信頼を与えてくれていることに感謝したい」。そう話した38歳のストライカーは試合前、「闘争心を持って戦おう。新しい神戸の力を見せよう」とチームメイトに声をかけた。そのゲキに応えるように、チームは一丸となって2度のビハインドを追いつき、最後は逆転した。

「優勝を懸けて戦えるシーズンにしたい」。鹿島時代には3連覇も経験し、昨季は横浜FMであと一歩のところで優勝を逃す悔しさも味わった。現役選手ではだれよりもJ1でゴールを決めているブラジル人FWが、新生ヴィッセルをクラブ初のタイトルへと導くか。

(取材・文 西山紘平)

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