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2戦連続の決勝弾、岐阜FW難波「ラモスさんに捧げたい」

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[5.3 J2第11節 東京V0-1岐阜 国立]

 FC岐阜のFW難波宏明が2戦連続の決勝弾を決め、チームにとって今季2度目となる連勝に貢献した。第9節の栃木戦(1-3)、第10節の松本戦(0-1)と連敗を喫していたが、難波が先発に復帰した前節・群馬戦(1-0)から完封での連勝を果たしている。今季開幕戦から3戦連続でゴールを決めてきた男が再び、目を覚ました。

 この日は前半40分、右サイドから仕掛けたMF太田圭輔がGK佐藤優也をかわし、体勢を崩しながらもゴールライン際からクロスを入れた。これに反応したのが難波だった。「ちょっと前に同じようなシーンがあって、それが頭に浮かんでいた」と話すFWは「次は深みを取っておいて、前でも後ろでもボールに対応できるように(ゴール前に)入った」とファーサイドでDF安西幸輝に競り勝つと、ヘディングシュートを叩き込んだ。

 奇しくも、難波にとってのプロ初ゴールは、この日の会場である国立競技場だった。2006年9月27日、流通経済大に在学時に横浜FC(当時、J2)の特別指定選手として出場した仙台戦。この試合がJデビュー戦だった難波は、後半35分から出場すると、出場から3分後には3-0に突き放すゴールを決め、3-1の勝利に貢献した。そして、J初ゴールから実に8シーズンが経ったこの日、再び国立競技場でゴールを決めてみせた。

 "聖地・国立"での思い出を振り返った難波は「高校サッカーをやっていて国立を目指していたが一度も来ることができず。大学の時もあと一歩のところで負けて、国立で試合ができなかった。なので、あまり縁がないのかと思っていたが……」と言いながらも、この日の決勝弾を「率直にうれしい」と言い微笑んだ。

 また、対戦相手がラモス瑠偉監督の古巣である東京Vだったことも、難波の気持ちを掻き立てた。ラモス監督へ感謝の気持ちが強い難波は、「ヴェルディと(国立で)試合ができて良かった。僕の中ではラモスさんのためにプレーしようと思っていた。あのゴールもラモスさんに捧げたい」と話す。それでも、この日のゴールで感謝を示せたのでは?と問われると「まだまだシーズンは終わってないので。これからもっとやっていきたい」と力強く語った。ここから岐阜の巻き返しはなるか。31歳のFWがその先頭に立っているのは間違いない。

(取材・文 片岡涼)

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