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J1タイ記録の6戦連続無失点、浦和GK西川「打たれたら自分が止める」

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[7.19 J1第15節 浦和1-0新潟 埼スタ]

 仕事をきっちりとこなした。浦和レッズの最後方に構える日本代表GK西川周作は新潟の決定機に立ちはだかり、完封勝利に貢献した。

 最初のピンチは前半34分に訪れた。中盤でMFレオ・シルバが競ったボールのこぼれ球が、新潟の最前線で待つFW鈴木武蔵の前へと転がってくる。1対1の状況になったが、西川は落ち着いていた。

「ピッチもスリッピーだったので、トラップしたところを狙おうと思って前に出ましたが、最後までボールをしっかりと見て、足に当てることができました。気持ち的にも余裕を持ちながら、守れたシーンだと思うし、チームのためになって良かった」

 絶体絶命の危機をしのぐと、その後も安定した守備を披露。後半31分にはMF田中亜人夢に強烈なミドルシュートを放たれるも、ポジショニング良く正面で対応して、きっちりとはじき返した。特に後半に入って押し込まれる時間帯が続いたチームだったが、守護神の活躍もあってJ1タイ記録となる6試合連続完封を達成した。

 しかし、この記録は決して守備陣だけの頑張りがあってのものではないと西川は強調した。「ディフェンスの頑張りだけでは無失点は成し遂げられません。前線の選手がボールを追い、体を張ってくれるからディフェンスの選手も助かっています。チーム全員で成し遂げた無失点です」。

 次節の徳島戦で無失点を記録すれば、J1新記録となる7試合連続完封を達成する。「もちろん毎試合、無失点にはこだわっていますし、打たれたシュートは自分が止めようと思っています。今日は記録に並びましたが、それを抜けるのが一番。チームのために無失点にこだわり続け、ここまできたら記録を作りたい」。リーグ最少失点で首位を走るチームの守護神は、並々ならぬ意気込みを持って次節の記録達成を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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