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監督交代後初の勝ち点3!鳥栖が大宮を粉砕し2位浮上!!

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[8.23 J1第21節 大宮1-3鳥栖 NACK]

 23日、各地でJ1第21節が行われ、17位大宮アルディージャがNACK5スタジアム大宮に3位サガン鳥栖を迎えた。前半早い時間にMF金民友のゴールで始まった一戦は、前半終了間際にFW家長昭博の同点弾で1-1に。しかし後半、MF水沼宏太が勝ち越し点、FW池田圭が追加点を決めてアウェーの鳥栖が3-1で勝利。3試合ぶり、監督交代後初の白星で勝ち点を40にのばすと川崎Fをかわして2位に浮上した。

 GK北野貴之とMF金澤慎が約4か月ぶりにスタメンに復帰し、DF趙源熙とMF泉澤仁がリーグ初スタメンを飾るなど、メンバーを入れ替えて臨んだ大宮。対する鳥栖はDF坂井達弥が約4か月に先発に名を連ねた。

 20日に天皇杯3回戦を戦い中2日で迎えた両軍、まず積極的な姿勢を見せたのはホームの大宮だった。立ち上がりから高い位置からプレッシャーをかけていく。8分にはスローインの流れから趙源熙と家長で右サイドを崩し趙源熙がクロス。鳥栖のクリアボールを金澤がダイレクトで左足で狙うがGK林彰洋がセーブした。

 サイドからチャンスを見出す鳥栖は、10分に金民友がMF和田拓也ともつれながらもドリブルで突破。PA内で和田に倒されたかに見えたが、笛は鳴らず。それでも先制点は鳥栖の左サイドから生まれる。14分、DF安田理大、MF藤田直之とつなぎぐと藤田のスルーパスに金民友が抜け出すと、左サイドを独走しPA内に侵入。左足から放たれた強烈なシュートはファーサイドに突き刺さる。金民友の今季6点目で1-0とした。

 先制を許した大宮だが、2分後に好機をつくる。敵陣でセカンドボールを拾った泉澤が楔のパスをFWムルジャに入れるとPA内で坂井に倒され、判定はPK。しかし、MFズラタンのPKはGK林のビッグセーブに遭い、同点のチャンスを逸する。

 攻守にわたって活躍を見せる金民友が今度はパスで決定機を演出。大宮DFラインの裏に走り込んだ水沼がアーリークロスを送る。DF菊地光将が一度はクリアするも、水沼がすぐさま奪い返すと右足で狙いすます。ボールは弧を描いてゴール右隅に向かったが、GK北野が好守でしのいだ。

 大宮は前半のうちに選手交代を余儀なくされる。前半37分、負傷したDF高橋祥平に代わり、初出場のDF高瀬優孝がそのまま左サイドバックに入った。

 攻勢をかける大宮は44分、ズラタンのクロスをフリーで飛び込んだムルジャが頭で合わせるが、無情にもクロスバーに嫌われる。それでもアディショナルタイム4分、ムルジャが鳥栖守備陣の裏に浮き球のパスを出すと、家長が倒れ込みながらも左足で合わせる。家長の今季5点目で大宮が同点とし、前半を折り返す。

 相手のミスを誘う我慢の時間が続いた後半、先に動いたのは鳥栖。17分、DF丹羽竜平に代えてMF金井貢史を投入した。

 こう着状態を打破したのは鳥栖のエースだった。24分、豊田がPA内で縦に仕掛けて鋭いクロスを入れると、水沼が体ごとゴールに押し込み再びリードを奪う。ホームで負けられない大宮は、MF渡邉大剛MFカルリーニョスを立て続けに投入するもゴールが遠い。逆に33分、敵陣深いエリアでボールを奪われると、水沼→豊田→水沼とつながれ最後は後ろから走り込んだ池田へ。池田のシュートはGK北野のニアサイドを破られ、1-3と試合を決定づけられる。

 反撃に出る大宮はズラタンのヘディングがゴールポストを叩くなど、DF小林久晃とDF磯崎敬太を入れて5バックにした鳥栖を最後まで攻略できずホームで8試合勝ちなし(3分5敗)。試合後はサポーターからブーイングが飛び、苦しい状況が続いている。

(取材・文 奥山典幸)

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