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5戦未勝利でPO圏内が遠のく横浜FC MF寺田「残りの試合は自分たちのスタイルを貫く」

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[10.4 J2第35節 横浜FC0-2松本 味フィ西]

 18節の札幌戦から、14試合無敗で急上昇を見せていた横浜FCだったが、32節の長崎戦に0-1で敗れると、ドローの大分戦を挟み、京都にも1-2で惜敗。4日の松本戦にも0-2で敗れて、今季通算11勝12分12敗になり、再び黒星が先行した。

 3-4-3の松本に対して、横浜FCもミラーゲームを挑んだが、開始1分で与えたCKから先制点を決められると、ほとんど攻撃の形をつくれないまま前半を終えた。その中で9分に高い位置でボールを奪い、シュートに持ち込むなど気迫を見せていたMF寺田紳一は、「前からのプレッシャーは相手の強みだし、僕たちも意識していたけれども、相手に上回られた」と悔しがる。

「ここまで来たら、自分たちのスタイルを最初から貫いても良かった。開始からボールをつないで、それで引っかけられて失点してもみんなでカバーすればいいだけ。違うことをやって失点して、そこからやり直して、自分たちの時間もつくれたけど、間に合わなかったのはもったいない。最初のプレッシャーを外せれば、ターンもできて前も向かせてもらえた。それを最初からやればよかった」

 2失点を喫した前半が終了すると、ピッチ上のイレブンは寺田を中心に自然と集まり、「相手に合わさずに、自分たちのプレーをしよう」と、声をかけあったという。この試合では、反撃も実らず無得点に抑えられたが、戦う意欲は失せていない。「残りの試合は自分たちのスタイルを貫けばいいし、それでダメなら自分たちの実力。もう一度、練習すればいい」と言い、「監督もさっき『(PO圏内を)120%諦めていない。諦めている人は、練習に来なくていい』と言っていたので。諦めたヤツがいたら、次の練習で分かると思います」と、チーム一丸で戦い続けることを宣言した。

(取材・文 河合拓)
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