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9試合ノーゴールのC大阪 MF南野「今は何も考えられない」

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[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 FW柿谷曜一朗が、シーズン途中にバーゼル(スイス)へ移籍。その後を託されたセレッソ大阪のFW南野拓実だったが、8月30日の神戸戦(1-2)で得点を挙げたのを最後に、先発出場したリーグ戦9試合連続でノーゴールに終わり、チームをJ1残留に導くことはできなかった。

 ホーム最終戦の鹿島戦に向けて「勝てばチャンスはあるし、残留に望みをつなげるために絶対に勝とうと思っていた」と意気込んでいたと振り返る南野だが、チームは1-4で敗戦。その中で、前半は2トップの一角に入り、後半からは左SHにポジションを移した南野も、思うように攻撃に絡めず。後半19分には、MFキム・ソンジュンとの交代でベンチへ退いた。

 試合後、目を真っ赤にした南野は「悔しくて、申し訳ない」と唇を噛み、試合を振り返る。

「1失点目を取られて、出足をくじかれた感じはありましたけど、みんな『落ち着いてもう一回やり直そう』と話していたし、そこまで慌てずに試合を運べていたと思います。ただ、2点目で(点差を)離されて苦しくなりましたし、こういう(残留のかかった)状況で、いつもより難しく感じました」

 自身のプレーについて、悔いが残っている。「全然、効果的に関われていませんでしたし、そういうところは課題かなと思います」。そして、16節の甲府戦以来となった途中交代について「チームの力になれなかったので、すごく悔しいです」と言った直後に、「今は何も考えられないです」とだけ言い残し、ミックスゾーンを後にした。

(取材・文 河合拓)
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