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浦和、名古屋に逆転負けで終戦…8年ぶりのVならず

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[12.6 J1第34節 浦和1-2名古屋 埼スタ]

 J1は6日、第34節を各地で開催し、埼玉スタジアムでは2位の浦和レッズと11位の名古屋グランパスが対戦した。試合開始早々に先制した浦和が1-0とリードして前半を折り返すが、後半27分に名古屋が同点に追い付く。すると後半44分にFW永井謙佑が決勝点を叩き込んで、名古屋が2-1の勝利を収めた。敗れた浦和は06年以来、8年ぶりの優勝とはならなかった。

 勝ち点62(得失差+21)で2位の浦和はこの試合に勝利して同時刻キックオフのG大阪(勝ち点62、得失差+28)が引き分け以下に終わるか、引き分けてG大阪が敗れれば06年以来、8年ぶりのリーグ優勝が決まる状況で最終節を迎えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 優勝のためにも、ホーム最終戦を白星で飾ってG大阪の結果を待ちたい浦和が、いきなり先制に成功する。前半2分、CKのチャンスを得ると、MF柏木陽介から送られたボールをDF槙野智章がヘディングで合わせる。シュートはクロスバーを叩きながらも、ゴールマウスに吸い込まれて、浦和が1-0と先行に成功した。

 しかし、すぐさま名古屋も反撃に出る。前半6分、MF田口泰士のパスから抜け出したFW永井謙佑がポスト直撃のシュートを放つも、直前のプレーでファウルを取られる。さらに、同10分にはPA外でボールを受けたMF小川佳純が思い切り良く狙ったが、こちらはクロスバーに弾かれて同点ゴールを奪うには至らなかった。

 その後、名古屋がボールを保持する時間帯が長かったものの、浦和は粘り強い守備で対応してシュートまで持ち込ませない。前半35分には、カウンターからMF矢田旭が強烈なミドルシュートを放つが、今度はゴールポストにはね返されてしまった。同37分には浦和が好機を作り、DF森脇良太が右サイドからPA内まで侵入してシュートを放ったものの、GK楢崎正剛の守備範囲に飛んで追加点とはいかなかった。1-0のままスコアは動かず、前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入ると1点を追い掛ける名古屋をアクシデントが襲う。後半7分、DF田中マルクス闘莉王が負傷してMF田鍋陵太との交代を余儀なくされた。すると徐々に浦和が攻勢を強め、後半13分にはMF宇賀神友弥のクロスがMFダニルソンのあわやオウンゴールという場面を作り出し、同15分には波状攻撃から柏木が狙うも相手DFのブロックに遭った。

 さらに後半20分にはMF関根貴大を投入して、追加点を奪いに行く浦和は、同23分、その関根が左サイドから切り込むと、柏木とのパス交換からゴール中央に侵入。フリーのMF阿部勇樹がボールを受けて豪快なミドルシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠を外れた。

 そして、スコアを動かしたのは名古屋だった。後半27分、田口が蹴り出したCKからDF矢野貴章が放ったヘディングシュートはGK西川周作にストップされるも、こぼれ球をDF牟田雄祐が蹴り込んで試合を振り出しに戻した。

 何とか勝ち越したい浦和は後半31分にMF梅崎司がミドルシュートでゴールを脅かしたが、楢崎のセーブに阻まれてしまう。逆に同38分にはFW川又堅碁のヘディングでゴールを脅かされ、さらに同39分に川又にネットを揺らされるが、オフサイドの判定に取り消される。

 しかし、後半44分にMF鈴木啓太のパスミスから名古屋がカウンターを仕掛け、最後は永井が豪快にネットを揺らして名古屋が2-1の逆転勝利を収めた。優勝の可能性のあった浦和だったが、8年ぶりのリーグ制覇とはならなかった。

(取材・文 折戸岳彦)
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