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「崩すだけじゃ意味がない」ラストパスの精度向上誓う浦和の19歳MF関根

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[2.28 富士ゼロックススーパー杯 G大阪2-0浦和 日産]

「崩すだけじゃ意味がないんで。ゴールに入らなければ意味がないので、しっかりとゴールに繋げる様にやっていきたい」。浦和レッズの左MF関根貴大は前半、前方に位置するMF高木俊幸と動きが重なるようなシーンがあり、またG大阪の守備のスライドが速く、なかなかいい形で攻撃することができなかった。

 だが、後半は「自分がやらなければいけない」と思い切った突破からチャンスを演出。またタイミングのいい飛び出しで攻撃の形をつくった。ただし、ラストパスの精度を欠いて得点に結びつけることができず、本人はその点を猛省。また、後半18分には相手の背後へ飛び出す動きでMF平川忠亮の右クロスを引き出し決定的なシュートを放ったが決めきれず、「チャンスがあったのに決めきらなかったことをは反省しなければいけない」と唇を噛んだ。

 ルーキーシーズンの昨季はJ1で21試合に出場して2得点。そのスピード感溢れるドリブルで存在感を示した浦和期待の星だ。昨季のリーグ戦で先発フル出場した試合は1試合のみだったが、チームの15年シーズンの公式戦2試合目となったこの日は早くも先発フル出場。これからその数をどんどん増やしていく意気込みでいる。「(ACLもあり)試合数も多くなって11人じゃ戦っていけないシーズンだと思っている。サブの選手がどれだけやれるかだと思う。自分もそれで満足していない。スタメンをしっかり狙っていきたい」と誓った。

 昨年はU-19日本代表としてAFC U-19選手権を戦ったが、チームは準々決勝で敗退して世界に届かず。その活動を終えた関根は今年、上の世代に当たるU-22日本代表入りへチャレンジもする1年になる。「(AFC U-23選手権予選の)予備登録メンバーが発表されましたけれど、そういった入っている選手に負けないようにやっていきたいと思いますし、Jリーグでしっかりと経験を積んで(結果を残して)、手倉森さんにアピールできたらと思います」。まずは浦和での競争を勝ち抜き、浦和の勝利に貢献して目標を一つひとつクリアしていく。
 
(取材・文 吉田太郎)

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