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ピッチ上でフォルランに「何歳?」、先発デビューで好プレーのルーキーMF三竿が強心臓ぶり発揮

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[3.8 J2第1節東京V1-1C大阪 味スタ]

 先発出場でJデビューを果たした高卒ルーキーが強心臓ぶりをみせつけた。東京ヴェルディセレッソ大阪と1-1のドロー。先制しながらも追いつかれての引き分けとなったが、この一戦で存在感をみせたのが18歳のMF三竿健斗だった。

 東京Vユースからトップ昇格したばかりの三竿だが、ボランチで先発出場するとJデビュー。昨季は2種登録され、2試合でベンチ入りするも出場せず。「いつか、この悔しさを晴らそう」という思いを胸に、この日ようやくJリーグのピッチを踏んだ。すると、中盤で文字通り攻守に奮闘。相手に奪われたボールを即座に奪い返し、ピンチを防ぐと、攻撃でも持ち前の技術の高さをみせつけ、元日本代表FW玉田圭司をリフティングでかわすシーンもあった。

 その後に放ったボレーシュートについて、三竿は「あれは調子に乗りましたね。欲が出てしまった」と反省。この日の自身の出来については「70点くらい」と振り返った。

 こぼれたボールを拾い続け、チームへ貢献した18歳だが、反省の弁が続く。1-0で迎えた後半34分にはDF丸橋祐介の突破をMF中後雅喜が身体を張って止めるとFKを献上。このFKからFWディエゴ・フォルランにシュートを決められ、1-1に持ち込まれた。自身のプレーを振り返った三竿は「失点の場面で(相手を)懐に入れてしまったから、中さん(中後)がああいう形で止めた。そういう隙をみせないようにしないといけない」と失点への責任を話した。

 堂々のプレーで存在感を発揮した三竿だが、その強心臓ぶりを象徴する試合中のワンシーンがある。三竿はフォルランへ「何歳?」と英語で聞いてみたところ、フォルランは日本語で「35!!センパイ、センパイ!」と応えたという。高卒ルーキーがW杯MVPプレイヤーと同じピッチで対峙するとなれば、緊張が生まれるのかと思いきや、三竿は思い切って話しかけてみたと明かした。

 試合中のフォルランについて、「一緒のピッチにいるなんてすごいと思った」と話し、プレーに関して「すごかった」と繰り返した三竿。今後を見据えると、「まだまだリードしたなかで隙を見せないようにしないといけない」と表情を引き締め、「感情移入しすぎて、アツくなってしまうことがあった。もっとどんなときも冷静にプレーしたい」と強く誓った。

(取材・文 片岡涼)

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