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木村の“みそぎ弾”で徳島が今季初勝利、ホームで496日ぶり白星

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[3.21 J2第3節 徳島1-0岐阜 鳴門大塚]

 徳島ヴォルティスが約7か月ぶりの公式戦勝利を飾った。ホームにFC岐阜を迎えた一戦は1-0の勝利。昨年8月23日のJ1新潟戦(2-1)以来の白星を挙げた。J1初挑戦となった昨季はホームで1勝も挙げられず、最下位でJ2に降格。リーグ戦のホームゲームで勝利を挙げたのは、13年11月10日のJ2ホーム最終戦・岡山戦(2-0)以来、約1年4か月ぶりとなった。

 岐阜に主導権を握られる時間帯も多く、苦しい展開となった徳島だが、粘り強く耐えてスコアレスで後半に折り返すと、徐々にチャンスをつくり出す。すると後半37分、MFエステバンの左クロスからゴール前に走り込んだMF木村祐志が左足でゴール右隅に流し込む先制点。チームの今季初ゴールが貴重な決勝点となり、今季初勝利を飾った。

 小林伸二監督は試合後のインタビューで「本当に勝つのは厳しい。我慢強く耐えて、チャンスをものにした」と安堵の表情を浮かべた。四国勢初のJ1昇格を果たした昨季は3勝5分26敗に終わり、J1ワーストタイ記録となる勝ち点14の最下位で降格。勝利の味を味わうのは昨年8月23日の新潟戦以来、約7か月ぶりだった。しかも昨季のホームゲームは4分13敗の未勝利。昨年7月12日の天皇杯2回戦ではホームで鹿児島ユナイテッドFCに1-0で勝っていたが、ホームでのリーグ戦勝利は13年11月10日のJ2岡山戦以来、実に496日ぶりだった。

 決勝点を決めた木村は今季、大分から完全移籍で加入。試合後のインタビューでは「開幕前、チームに迷惑をかけたので……」と口を開いた。今年2月、道路交通法違反(信号無視)により検挙された際、運転免許証が失効していたことも判明。クラブから1週間の自宅謹慎および練習参加停止、公式戦出場停止1試合などの処分を受けた。

 そのため、今季開幕戦となった8日の愛媛戦(0-0)は出場停止により欠場。15日の第2節・北九州戦(0-2)は後半42分からの途中出場で、この日が移籍後初先発だった。「この勝ちをいい機会に、ホームでは全勝したい」。“みそぎのゴール”で徳島の今季初勝利に貢献した木村。決意を新たにチームへの貢献を誓った。


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