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開始3分にPKストップの大宮GK加藤「気持ちで止めた」

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[3.21 J2第3節 大宮2-1京都 NACK]

 試合の流れを大きく左右する立ち上がり。大宮アルディージャはCKからDF菊地光将がファウルを取られ、PKを与えてしまう。京都サンガF.C.はFW大黒将志がボールの前に立った。

「時間帯が立ち上がりだったので、失点をしてしまうとその後に影響する。止めてやろうと思っていた」。そう振り返るGK加藤順大は、大黒のシュートに反応。ピンチを防ぎ、ガッツポーズを見せた。「PKは止めようと思って止められるものじゃない。良かったと思います」と言い、PKの場面における駆け引きについては、本心か、今後も考えてのことか、「気持ちで止めたので、覚えていません」と振り返った。

 このPKの場面以外にも、好セーブは光った。1-1で迎えた後半29分には中央を崩され、大黒からFWダニエル・ロビーニョへパスを通される。1対1の状況になったが、加藤が会心のセーブで得点を許さない。同35分にもカウンターからMF駒井善成にシュートを打たれたが、ここでも加藤が立ちはだかった。

 京都の和田昌裕監督は「お互いにチャンスがあった中で、うちは決めきれず、相手は決めた。その結果が1-2になった」と試合を振り返ったが、加藤の好守がなければ、試合はまったく別のものとなっていただろう。

 開幕戦に続く、ホームでの連勝に貢献した加藤。「シュートストップの面では、シュートが飛んできたら止めないといけない。そこでは仕事ができたかなと思いますが、1失点してしまったので。あと、僕からもう少しチーム全体を落ち着かせられるかなという課題も見えたので、しっかりやっていきたい」と言い、「勝ち点3を取りながら課題が出たのは大きい」と、静かにホーム2連勝を喜んだ。

(取材・文 河合拓)

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