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J1通算50ゴールの柏FW工藤がさらなる飛躍誓う「レイソルの歴史に名を刻みたい」

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[4.29 J1第1ステージ第8節 川崎F1-4柏 等々力]

 1-1で入った後半、試合を決めたのは柏レイソルのエースだった。3分、中央でボールを持ったFWレアンドロがDFキム・チャンスに預けると、右サイドのスペースへ。リターンパスをレアンドロが中央へ入れると、FW工藤壮人が頭で合わせた。

 さらに後半14分にも、3人の関係でゴールに結びつける。中央のレアンドロが右サイドへ展開。DFキム・チャンスはGKとDFラインの間にクロスを入れると、工藤が再びヘディングでゴールネットを揺らした。「それまでも比較的自分たちが主導権握りながらいいサッカーができていたので。やはりフォワードの選手が点を取らないチームは乗ってこない」。今季リーグ戦3点目と4点目を挙げ、チームを3試合ぶりの勝利に導いた。

 2ゴールだけでなく、チーム4点目ではFWクリスティアーノのゴールをお膳立てしてとどめを刺した。「うまく真ん中でタメをつくりながら、クリスティアーノのスピードを活かして。フィニッシュは彼の技術だと思いますけど、手助けをできてよかったと思います」。2ゴール1アシスト。リーグナンバーワンの得点力(16得点)を誇る川崎フロンターレを、ゴール数で圧倒した。

「スタメンを外されるとか、そういう危機感でやっている」。前節・鳥栖戦(1-1)はベンチで試合開始を迎えた工藤は、柏の背番号「9」を背負う重責を吐露した。「レイソルの中で何かを成し遂げた実感はないですし、サポーターにももっともっと認められないといけない。この背番号を背負ったときからゴールへの意欲を全面に出して戦ってきたので、60点、70点と取ってレイソルの歴史に名を刻みたい」。この日の2点目が、J1通算50得点。来週5月6日に25歳を迎えるストライカーは、ゴール量産をし続ける。

(取材・文 奥山典幸)

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