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Jリーグ経営情報開示…J1、J2全クラブが3期連続赤字回避

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 Jリーグは22日、J1、J2、J3全51クラブのうち、3月決算である柏レイソルジュビロ磐田Y.S.C.C.横浜を除く48クラブの14年度の経営情報を開示した。全51クラブの開示は7月に行う。

 クラブライセンスに大きく影響する3期連続赤字は、J1、J2で13年度には5クラブが対象となっていたが、全クラブが回避する見込み。11クラブあった債務超過もゼロとなる見込みだ。単体の赤字クラブは、前年度比4減の8。なお、サガン鳥栖は2期連続の赤字となり、15年度の黒字化が必須となる。

 J1、J2合計の営業収益は約50億円増加。同時に営業費用も約46億円増加し、クラブライセンス導入時には縮小均衡を懸念する声もあったが、拡大均衡で推移していると一定の評価を出した。また債務超過を解消するために財務施策を実施したクラブがあったことなどを挙げ、当期利益が前年比約13億円増加したと評価した。

 またJ1は、ガンバ大阪ヴィッセル神戸がJ1に復帰したことで平均値が増加。その分、J2平均は減少したが、2年前の12年度と比べれば、広告料収入、入場料収入など収入規模は拡大傾向にあるという。さらにJ1平均・J2平均の規模には約3倍の差があるものの、収入と費用の構成には大差はないとした。

 J3クラブは初年度となった14年度決算で、1クラブあたり約9000万円の収入規模拡大に成功。藤枝MYFC、ガイナーレ鳥取、FC琉球が多額の赤字を計上したため、全体の損失比は増加したが、それでも各クラブは堅実経営を続けていると評価した。

 J3クラブは藤枝と琉球が2期連続の赤字となる見込み。債務超過もブラウブリッツ秋田、鳥取が確認された。来年度までに赤字および債務超過が解消できなければ、ライセンスが交付されない可能性がある。

■14年度純利益
▽J1(▲は損失)
仙台(▲1億700万円)
鹿島(2100万円)
浦和(1億1800万円)
大宮(0)
柏(集計中)
FC東京(400万円)
川崎F(4400万円)
横浜FM(1億7800万円)
甲府(▲7400万円)
新潟(1000万円)
清水(200万円)
名古屋(2300万円)
G大阪(4000万円)
C大阪(▲9000万円)
神戸(17億4600万円)
広島(1億2200万円)
鳥栖(▲3億6000万円)
J1合計(19億2500万円)

▽J2
札幌(4700万円)
山形(1100万円)
水戸(▲2900万円)
栃木(1億4300万円)
群馬(7100万円)
千葉(▲8900万円)
東京V(500万円)
横浜FC(▲2600万円)
湘南(200万円)
松本(0)
富山(3000万円)
磐田(集計中)
岐阜(▲6300万円)
京都(6100万円)
岡山(100万円)
讃岐(1億600万円)
愛媛(200万円)
福岡(300万円)
北九州(200万円)
長崎(100万円)
熊本(500万円)
大分(0)
J2合計(4億1900万円)

▽J3
盛岡(100万円)
秋田(100万円)
福島(100万円)
町田(400万円)
YS横浜(集計中)
相模原(0)
長野(800万円)
金沢(▲300万円)
藤枝(▲3400万円)
鳥取(▲9500万円)
琉球(▲3600万円)
J3合計(▲1億5300万円)

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