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下腹部で追加点の大宮MF横谷「たまたま当たって良かった」

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[6.6 J2第17節 大宮2-0讃岐NACK]

 大宮アルディージャは6日に行われたJ2第17節のカマタマーレ讃岐戦に2-0で勝利。序盤は引いた相手に苦しめられたが、前半20分に速攻から先制点を記録。後半22分にはMF横谷繁が追加点を挙げた。

 ゴールを挙げた横谷だったが、得点の瞬間に苦悶の表情を浮かべた。MF泉澤仁が「シュートでも、パスでも、どっちになってもいい」と判断し、思い切り蹴ったボールはGK清水健太に当たったものの、勢いそのままにゴール前に詰めていた横谷の股間にヒットして、ゴールに転がり込んだ。

「左からのクロスというか、(泉澤)仁はシュートを打ったのだと思うのですが、ああいう所に詰めて行けるようには意識していました。点が取れて良かったです」とゴールを振り返った。そこで「ちょっと痛そうでしたが」と女性アナウンサーに突っ込まれると「そうですね。変なところに当たったので。自分でも、あそこで決めたことはなかったですし、初めてなので良かったです」と言い、その後にも「痛すぎてあまり覚えていませんが、たまたま当たって良かったです」とニヤリと笑った。

 大宮との試合に臨む相手の多くは、引いてスペースを消してくる。そんな中でも、左サイドで攻撃を組み立て、横谷らがフィニッシュに飛び込む形ができてきた。「ここ最近、ずっとそういう形ができていて、そういうプレーがより高い位置でできているのかなと思います。今日は引いた相手でなかなかスペースもありませんでしたが、そういう相手にもダイレクトを使ったり、1タッチを使ったりして崩せていけるようにしたい」と、手応えと課題を口にした。

 横谷の珍ゴールもあり、10試合無敗となった大宮。首位を走るチームの強みについては「まず全員の守備意識が高くて失点をゼロに抑えられていることが一つですし、交代選手が結果を出してチーム全体で戦っている一体感が出ているのかなと思います」と、横谷は自信を見せ、次節の栃木戦に向けて「しっかり休んでコンディションを合わせて、100%で臨めるようにしたいです」と話した。

(取材・文 河合拓)

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