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カズ「一瞬やられたかと」 小野「カズさんの前で取りたかった」

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[7.4 J2第21節 横浜FC0-0札幌 ニッパツ]

 2772日ぶりの対決だった。コンサドーレ札幌のMF小野伸二が後半20分からピッチに入ると、横浜FCのFW三浦知良も同32分から途中出場。Jリーグでの2人の対戦は小野が浦和に所属していた07年12月1日のJ1最終節・浦和対横浜FC戦以来、約7年7か月ぶりだった。

 ひと足先にピッチに入った小野の姿をベンチから見ていたカズは「札幌は後半、勢いがなくなって攻撃もワンテンポになっていたけど、(小野)伸二が入ってからはタメができて、周りの選手も動きやすくなっていた。伸二の存在は嫌だなと思っていた」と語る。

 札幌は後半39分、左サイドからMF堀米悠斗がマイナスに折り返したクロスに小野が左足ダイレクトで合わせる決定機をつくった。「一瞬、やられたかなと思った」(カズ)と肝を冷やすシーンだったが、シュートはわずかにクロスバーの上へ外れた。

「均衡した試合の中で、1本のチャンスで点を取るのが僕の課題でもある。前回の試合でもそれを感じていたのに、今日も決定機を外した」。今季初出場を果たした前節・大分戦(1-1)に続いて2試合連続の途中出場となった小野。この日もチームを勝利に導くプレーができず、「反省して、練習から1本1本の価値を考えながらプレーしたい」と表情を引き締めていた。

 カズとの対決については「何歳になってもサッカーに対する情熱が変わらないカズさんに刺激を受けているし、そのカズさんの前で点を取って喜びたかった」と悔やんだ小野も9月には36歳になるベテランだ。とはいえ、48歳のカズからすれば、まだまだ“若手”のようで、「伸二もベテランだけど、僕よりだいぶ若いよね。だいぶ年齢が違う。ひと回り以上違うのかな」と、報道陣の笑いを誘っていた。

(取材・文 西山紘平)

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