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後半に2ゴールを挙げた川崎Fが武藤移籍のF東京に完封勝利

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[7.11 J1第2ステージ第1節 川崎F2-0F東京 等々力]

 J1は11日、第2ステージの開幕節を迎え、川崎フロンターレはホームでFC東京との多摩川クラシコを行った。試合は後半に2ゴールを挙げた川崎Fが2-0で勝利し、第1ステージ2位だったF東京を下している。

 川崎Fは第1ステージ第17節の鹿島戦(2-3)からMF森谷賢太郎、FW船山貴之が外れて、MF中村憲剛、MF大島僚太が先発に復帰。一方、FW武藤嘉紀がマインツ(ドイツ)へ移籍したF東京は、第1ステージ第17節の清水戦(3-2)から武藤、MF高橋秀人、MF三田啓貴に代わり、MF米本拓司、MF石川直宏、MF羽生直剛が先発入りした。
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 7日の親善試合で、ドルトムント(ドイツ)に0-6と大敗を喫した川崎F。前半2分には東アジア選手権の日本代表候補にも選出されたDF武岡優斗が仕掛けてクロスボールを蹴るなど、立ち上がりから攻める姿勢を示した。同5分にも敵陣でボールをつなぎ、中村がミドルシュートを放ったが、GK権田修一が抑えている。

 F東京も8分にはセットプレーからチャンスをつくり、あわやオウンゴールという場面を迎えたが、川崎FのGK新井章太が懸命のセーブでゴールを割らせなかった。同11分にもF東京は直接FKのチャンスを得るが、DF太田宏介のシュートは左へ逸れて行った。同13分にも川崎Fの最終ラインのミスを突き、FW前田遼一が決定的な場面を迎えたが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。

 敵陣までボールを運べない時間の続いた川崎Fも、前半21分にFW大久保嘉人とのワンツーから抜け出そうとした中村が倒されて直接FKを得る。MFレナトが左足でゴールを狙ったが、相手選手に当たって右に外れた。同28分には中盤で縦パスを受けて反転したレナトが、ドリブルでボールを運んでシュートを放ったが、ゴール右に切れて行った。同29分には中村のキープから左サイドにボールが出て、DF小宮山尊信のマイナスのクロスを受けたレナトが左足でシュートしたが、これも枠を捉えられなかった。

 川崎Fは前半38分にもPA手前までボールを運ぶと、武岡が左足でゴールを狙ったが、ボールはDFに当たり枠の左へ逸れた。41分にも敵陣でボールを回し、大久保の横パスを受けた大島がミドルシュートを放ったが、クロスバーを越えている。前半終了間際にも川崎FはMFエウシーニョ、大久保らがミドルシュートを打ったが、得点は挙げられないまま前半を終えた。

 後半に入ってボールを保持する川崎Fは、7分にレナトからのパスを左サイドで受けた小宮山の折り返しをエウシーニョが右足のアウトサイドでゴールに決めて1点をリードした。10分にも川崎Fは、大久保がループシュートでゴールを狙ったが、枠にボールを飛ばせない。

1点を追うF東京は後半15分に東を下げて、新加入のFWネイサン・バーンズを起用した。さらに同21分にも羽生を下げて、MF高橋秀人をピッチに送り出して、4-4-2に布陣を変更した。しかし、F東京は攻めきることができない。後半29分にはレナトがPAすぐ外で倒されてFKを得ると、これを自ら決めて2-0とリードを広げた。

 後半30分にF東京は、最後の交代枠を使い石川を下げて、FW中島翔哉を投入する。同32分にはまたも川崎Fがチャンスをつくる。レナトがドリブルでF東京の守備を切り裂き、大久保にパス。しかし大久保はシュートを右に外してしまった。後半40分に川崎Fは、エウシーニョを下げて、ドイツのボーフムから復帰したMF田坂祐介を起用。その直後には、自陣からのロングカウンターを仕掛けて大久保のパスを受けた中村がシュートを放ったが、GK権田にブロックされる。

 2点リードの川崎Fは、43分にレナトを下げてFW小林悠を起用。アディショナルタイムにも大久保に代えて、FW船山貴之を送り出した。アディショナルタイム4分にはF東京のCKからカウンターを仕掛けた川崎F。田坂の折り返しをDF井川祐輔が合わせたが、GK権田の好セーブに阻まれた。それでも、F東京にゴールを許さなかった川崎Fが2点のリードを保ち、白星を挙げている。

(取材・文 河合拓)

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