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前後半でAT計12分…3選手負傷のF東京対山形はスコアレスドローに

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[7.19 J1第2ステージ第3節 F東京0-0山形 味スタ]

 J1は19日、各地で第2ステージの第3節を行った。FC東京はホームでモンテディオ山形と対戦した。前半でF東京に2人、後半に山形に1人、負傷交代する選手が出た一戦は、前半5分、後半7分のアディショナルタイムがとられたが、最後まで得点は決まらずに0-0で試合終了。F東京は第2ステージ1勝1分1敗に、山形は3分けなっている。

 前節の新潟戦(3-1)で第2ステージ初勝利を挙げたF東京は、FW東慶悟が負傷のためベンチ外になり、FW中島翔哉が今シーズンのリーグ戦初先発となった。一方、第2ステージ2分の山形も、前節の浦和戦(0-0)からの変更は一人。DF渡辺広大に代わり、DF當間建文が先発に名を連ねている。
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 開始早々の3分、山形は左サイドでMF宮阪政樹が軸足の裏を通すオシャレなパスをFWディエゴに通す。これを受けたディエゴがアーリークロスを入れると、ゴール前に走り込んでいたMFロメロ・フランクが倒され、PAのすぐ外でFKを獲得。F東京の下部組織出身でFKの名手である宮阪が直接ゴールを狙ったが、右ポストに嫌われて得点はできなかった。

 対するF東京も10分にFW石川直宏がドリブルで仕掛け、PAのすぐ外で倒されてFKを獲得。ボールの前にDF森重真人とDF太田宏介が立ち、森重が直接ゴールを狙ったが、枠を捉えられなかった。同16分には山形のMFアルセウがCKからF東京ゴール前にこぼれたボールをシュートしたが、右サイドネットに外れている。

 F東京は前半22分、布陣を4-3-3に変更。その直後だった。ボールを奪って素早く前にボールをつなぐと、中盤でボールを受けたFW前田遼一がスルーパスを出す。最終ラインの裏をとった中島にパスが通り、中島はGK山岸範宏と1対1の決定機を得たが、シュートはややミスキックになり、ゴール右に外してしまう。同26分には太田のクロスに対し、MF高橋秀人がPA内に飛び込んでボールに合わせたが、これも枠を捉えられなかった。30分にもF東京は、前田の縦パスを右サイドで受けた石川が戻したボールを中島がシュート。しかし、このボールはわずかにクロスバーを越えて行った。

 山形も34分、DF石川竜也の縦パスを受けたMF松岡亮輔がさらに前方へボールを入れる。これを受けたディエゴがPA外からミドルシュートを放つが、右に逸れて行った。このプレーの直後、F東京はMF梶山陽平が負傷のためプレー続行が不可能となり、担架で運ばれてロッカールームへ。梶山に代わり、MF羽生直剛がピッチに送られた。

 38分に山形は、再びゴール正面の好位置で直接FKを得る。宮阪が再びゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを越えてチャンスを生かせなかった。同41分には左WBキム・ボムヨンがカットインからシュートを放つが、これは枠を大きく外れる。45分にもキム・ボムヨン、ディエゴとつながったボールが、ロメロ・フランクに渡りシュートまで持ち込んだが、DFに体を寄せられてのシュートは枠に飛ばず。5分間のアディショナルタイムでF東京は太田も負傷によりプレーができなくなり、DF丸山祐市が投入された。このまま前半は0-0で終了する。

 後半の立ち上がり、F東京はセットプレーから前田がヘディングシュートを放つが、GK山岸に阻まれる。攻勢のF東京は、4分にも前線でパスをつなぎ、羽生がシュートしたが、GK山岸にキャッチされた。同7分のセットプレーのチャンスも、高橋のヘッドは枠を捉えられない。同11分にF東京は、早くも最後の交代枠を使い、中島を下げてFWサンダサを送り出した。すると14分、左サイドから石川が入れたクロスをサンダサが左足ボレーで合わせたが、わずかにクロスバーを越える。

 山形は16分に松岡を下げて、MF中島裕希をピッチに送り出す。後半23分にはF東京にアクシデント。山形のセットプレーの守備の際に、権田と接触した高橋がピッチに倒れ込んでしまう。同30分に山形はロメロを下げて、FW川西翔太を起用する。34分にはスローインの流れから川西がシュートチャンスを得るが、PA外からのシュートは枠を逸れた。

 F東京は35分にサンダサのボールキープから右に展開。DF徳永悠平の折り返しが流れたところを石川がボレーで合わせたが、シュートはクロスバーを越える。同37分には左サイドで得たFKから石川がクロス気味のボールを入れる。ボールはそのままゴールに向かって行ったが、右ポストを叩いて得点にはならない。

 後半40分に山形は當間が担架でピッチを離れてDF高木純平と交代する。後半アディショナルタイム、F東京はサンダサがPA内でボールを受けてから反転してシュートを放つが、シュートはGK山岸に抑えられる。このまま試合は得点の生まれないまま終了。両チーム勝ち点1を分け合った。

(取材・文 河合拓)

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