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2連敗で21位転落の京都、石丸監督「尻に火がついた状態」

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[7.26 J2第26節 東京V1-0京都 味スタ]

 21位へ転落した。20位の京都サンガF.C.は東京ヴェルディに0-1で敗れると、2連敗。J3との入れ替え戦に回る21位へ順位を落とした。最後までゴールを奪えず、攻撃面に課題を残すなかでの零封負けとなった。

 試合後、京都の石丸清隆監督は「3連戦だったとはいえ、予想よりも早くに足が止まった印象。前半の中頃から攻守の切り替えなどでヴェルディさんに主導権を取られた。もう少し足が動くと思ったが、あれだけ運動量が上がらないとしんどいなというゲームだった」と険しい表情を浮かべた。

 先発したFW宮吉拓実とFW有田光希の2トップは沈黙。サイドは押し込まれて前に出れず。苦し紛れのクロスなど単調な攻撃が続いた。後半34分には途中出場したFW大黒将志が縦パスに抜け出て、GKをかわすも決定機を決めきれず。0-1で試合は終わった。

 試合後の会見では攻撃面の課題を口にした石丸監督。「個々のクオリティや2トップの距離感も整理しないといけない。全ての攻撃が単調で、他のチームからしたら、京都の攻撃は守りやすかったと思う」と話すも「しかし、そこまで着手できていないのが今の現状」と苦笑い。

 それでも「個々のクオリティは高いので、イメージを共有できれば得点シーンは増えてくるかなと考えている。主導権を握りながらボールを動かして、最後のフィニッシュで相手の判断を上回るところまでもって行きたい。すぐにはいかないと思うが、そこまでもっていきたい」と先を見据えた。

 下から2番目の21位という順位は、開幕前に描いていたものと大きく離れてしまった。しかし、指揮官は「順位を見ても尻に火がついた状態なので。上がっていくしかない」とキッパリ。MF原川力も「理想と現実のギャップはある。でも、そこのギャップを近づけていけるように」とあくまで前を向いた。

「深刻な状況ですけど、やっている選手が下を向いても仕方がない。やることをやっていれば結果はついてくるはず。元々一人ひとりは上手いし、もっとできると思う。自信を無くすのは一番いけないこと。自信だけは失わないようにやっていきたい」。背番号10は自らを奮い立たせるようにポジティブな言葉を繰り返した。

(取材・文 片岡涼)

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