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4年ぶり味スタ、東京V・MF高木善「毎試合、ゴールかアシストを」

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[7.26 J2第26節 東京V1-0京都 味スタ]

 2011年6月25日の岡山戦(4-0)以来、約4年1か月ぶりに味の素スタジアムのピッチへ立った。清水エスパルスから期限付き移籍で復帰を果たした東京ヴェルディのMF高木善朗。復帰戦となった前々節・北九州戦(1-0)で途中出場すると、前節・熊本戦(1-0)は途中出場で決勝点。移籍後初のホームゲームとなったこの日は、後半22分から出場した。

 4年ぶりに緑のユニフォームで味の素スタジアムのピッチへ立った33番。スタンドには名前入りの大旗も振られていた。「横断幕も出してくれていたし、勝利で終われてよかった」と話すMFだったが「今日のプレーはもう少し、ひとつひとつを大事にできれば。正直なところ、毎試合ゴールかアシストをできればと思っているので……」と悔しさものぞかせた。

 出場直後は、弟のFW高木大輔と2トップを組み、後半26分に大輔が交代してからは、FW平本一樹とともにゴールを目指した。しかし、左サイドから持ち込むも、思うような形でフィニッシュにはつなげず。公式記録上の数字ではシュート数ゼロ本に終わるなど、この日は不完全燃焼だった。

 とはいえ、ボールを散らしてゴール前へ攻め込むなど、持ち味をみせるシーンもあった。弟の大輔は「善朗が入ると、より裏にいきやすくなる。(善朗は)足元でやるのが好きな選手なので、できるだけ善朗にスペースを空けて、ドリブルさせたり、パスを出させることで、俺と竜士くん(杉本)の2トップとは違う攻撃が生まれるかなと思う」と兄の加入が生み出す“効果”に期待を寄せる。

 大輔、善朗、大輔と決勝点の活躍で、今季2度目の3連勝を飾った東京Vは4位まで浮上した。3位・C大阪との勝ち点差はわずか1。2位・磐田とは勝ち点4差だ。3試合連続で途中出場が続いている善朗は「自分が入ることで、攻撃の時間を増やせれば」と誓う。高木兄弟が上位躍進の原動力になる。

(取材・文 片岡涼)

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