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千葉、逃げ切れず…土壇場の大黒弾で京都がドローに持ち込む

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[9.13 J2第31節 千葉 1-1 京都 フクアリ]

 J2は13日、第31節を行い、フクダ電子アリーナでは7位のジェフユナイテッド千葉と18位の京都サンガF.C.が対戦し、1-1で引き分けた。

 ホームの千葉は前節横浜FC戦から先発を4人入れ替え、FW森本貴幸、MFパウリーニョ、DF栗山直樹、DF大岩一貴を先発起用。一方の京都は前節金沢戦から先発1人を入れ替えてDF磐瀬剛に代わりDF下畠翔吾がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始から主導権を握ったアウェーの京都は、序盤からセットプレーの好機を何度も得るがゴールを脅かす場面を創出できない。しかし、その後もボールを支配すると、前半17分には右サイドから持ち込んだMF伊藤優汰のパスからFW有田光希がシュートを狙ったがボールはゴール左に外れた。

 一方の千葉は徐々に敵陣深くまでボールを運ぶシーンを増やしていくと、前半26分には森本のシュートのこぼれ球に反応したMF井出遥也がネットを揺らしたが、直前にファウルがあったとしてゴールは認められず。さらに同28分にはDF中村太亮が低い弾道の直接FKでゴールを脅かしたものの、GK清水圭介のセーブに遭って先制点を奪うには至らなかった。

 しかし、前半36分に千葉が先制に成功する。MFネイツ・ペチュニクが高い位置で下畠からボールを奪い取ると、ゴール前に走り込むFW松田力へスルーパスを送る。松田は飛び出してきた清水と交錯してシュートまで持ち込めなかったが、こぼれ球を森本が蹴り込んでスコアを1-0とした。森本にとって6月14日に行われた第18節福岡戦以来、3か月ぶりのゴールとなった。

 先制を許した京都は直後の同38分にMF原川力がミドルレンジから強烈なシュートを放ったが、ポストに嫌われて同点ゴールとはいかなかった。前半アディショナルタイムには千葉が決定機を創出し、松田とのワンツーでゴール前までボールを運んだ井出が狙うも清水にセーブされるなど、1-0と千葉が1点をリードしたまま後半を迎える。

 1点のビハインドを背負った京都は、後半8分に有田に代えてFW大黒将志を投入して反撃を試みる。しかし、PA付近まではボールを運びながらも、そこから千葉の守備を崩し切れずにシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。後半26分には左サイドの伊藤のクロスからFW宮吉拓実が狙ったが、シュートはゴール左に外れてしまう。

 後半29分には197センチのFWフェホを投入して何とか千葉ゴールをこじ開けようとするが、同40分に伊藤のクロスからフェホが狙ったボレーシュートはジャストミートせず。しかし、このまま千葉が逃げ切るかと思われた後半42分、左サイドの伊藤のグラウンダーのクロスの流れからゴール前が混戦になると、最後は大黒が蹴り込んで土壇場で試合を振り出しに戻した。

 後半45分には千葉が好機を創出し、MF田中佑昌のクロスからFW安柄俊がドンピシャのタイミングでヘディングシュートを叩きつけたが清水の横っ飛びのセーブに阻まれて勝ち越しゴールとはいかず。そのまま試合終了のホイッスルが吹かれ、1-1のドローで勝ち点1を分け合った。

(取材・文 折戸岳彦)
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